パニック障害でも持てる?「ヘルプマーク」とは
こんにちは、かなで(@kanade1985)です。
病気のしくみを知り、自分と向き合うことで、重度のパニック障害から改善した経験を発信しています。
みなさんは、「ヘルプマーク」をご存知でしょうか?
この記事では、ヘルプマークとはどんなものかや、パニック障害でももらえるのか、そして、ヘルプマークを持つメリット・デメリットについて書いていきたいと思います。
■ヘルプマークとは
ヘルプマークは、障害や疾患などがあることが外見からは分からない人が、支援や配慮を必要としていることを周囲に知らせることで、支援を得やすくなるよう制作されたマークです。
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害[1]または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、東京都によるピクトグラムである。
Wikipedia - ヘルプマーク
書かれている通り、精神障害を持った人、つまりパニック障害の人もヘルプマークを持つことができます。
ヘルプマークにはシールが同封されていて、病名や症状、配慮してほしいことなどが自由に書き込めるようになっています。
・ヘルプマークをもらう方法
ヘルプマークは無料でもらうことができます。
もらえる場所は自治体によって異なるので、「ヘルプマーク 〇〇県」と検索してみてくだい。
ヘルプマークをもらうのに特に診断書などは必要ありません。
ただし自治体によっては、交付申請書が必要なところもあるようです。
配布場所が遠かったりパニック障害で外出が難しくてもらいに行けない場合は、こういった商品を購入することもできます。
のびるリール付きで便利そうです。
また、私は必要な人に限り無料で送る活動をしています。
連絡先を教えてもいいから送ってほしい!という方は、Twitterからお問い合わせくださいね。
■ヘルプマークを持つメリット
ヘルプマークを持つメリットとして、以下の3つが考えられます。
・優先席に座れる
・サポート方法を伝えられる
・お守り代わりになる
パニック障害は外見ではわかりにくい病気です。
電車が苦手な人も、ヘルプマークがあれば優先席に座ることができたり、席を譲ってもらいやすいでしょう。
また、パニック発作が出てしまったときは苦しくてなかなか喋ることができませんが、ヘルプマークにしてほしいことが書いておけば、周りの人も適切な対処ができます。
ちなみに私はヘルプマークに「パニック障害です。休むと良くなります。救急車は呼ばないでください。」と書いてあります。
また、私の場合は、電車等に乗る機会がなくパニック障害の発作が起こることもほとんどないのですが、それでも何かあったときのお守りとしてバッグの中に入れてあります。
ヘルプマークを持つことで、外で症状が出たときに周りの目を気にしたり、迷惑をかけてしまうことへの不安を減らすことができるのではないでしょうか。
■ヘルプマークを持つことのデメリット
ヘルプマークにはデメリットもあります。
・認知度が低い
・偏見がある
最近ではテレビで取り上げられるなど少しずつ普及してきたヘルプマークですが、まだその認知度は高いとは言えません。
また、ヘルプマークを持っていることで偏見の目で見られてしまい、心ない言葉をかけられたという経験をした人もいるようです。
ヘルプマークを持つことに不安がある人は見えるところにつけるのではなく、カバンに入れておいて、電車に乗るときやパニック障害の発作が出そうなときなど必要なときに出す方が安心かもしれません。
■まとめ
まだまだ課題の多いヘルプマークですが、これから認知が広がっていくと思います。
偏見はなかなか減らないかもしれませんが、それ以上に優しい人がいる世の中です。
パニック障害で外出に不安がある人は、ヘルプマークのメリット・デメリットを理解し、ぜひ活用してみてください。
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