「はじめてのスピノザ」を読んで(善悪について)。
こんにちは。
今日もお仕事お疲れ様です。
久しぶりに、最近読んだ本に関する読書記録をアップします。
本書を読んで感じたことを、思ったまま書き綴ったものになります。
「倫理学」や「哲学」に関する本を読むことは今までほとんどなかったのですが、ちょっとしたきっかけから本書を読んでみました。
読んだ本は下記の通り。
「はじめてのスピノザ 自由へのエチカ」
國分 功一郎さんの作品で、講談社現代新書になります。
本書は、数年前にNHK「100分de名著」にて紹介された「エチカ」という書籍の入門書として位置付けられます。
当時、テレビでスピノザの「エチカ」を解説した番組を視聴した時に、非常に面白くて興味を持ちました。
番組を視聴した後で、すぐにオリジナルの「エチカ」を本屋へ買いに行ったのですが……。
手に取ってパラパラとページをめくって、静かに書棚に戻してしまいました(苦笑)
「定義」や「定理」「証明」といった数学っぽい表現の仕方で、「あ、なんか思っていたよりも難しそう」と感じてしまい、買う前から挫折してしまったんです……。
番組で解説を視聴している時は、めちゃめちゃ面白い!!と感動したのに、いざオリジナルを買おうとすると抵抗感が出てしまう。
この数年の間、何度も買おうか悩んではやめてしまうことを繰り返していました。
そんなある日。
何となく検索した時に、今回手に取った「はじめてのスピノザ」を見つけました。
しかも、「100分de名著」で解説されていた國分先生ご本人が書かれた新書です!
これなら読めるかも!!
いきなりオリジナルから手を出すのに抵抗があるなら、まずは入門書から読んでみるか、と思い立ち購入することになりました。
全部読み終わっての感想ですが、
「ちょっと難しい部分もあったし、ちゃんと理解できたかどうか分からない。けど、比較的読みやすかったし、解説も分かりやすかった」です。
中でも、「善悪は物事の組み合わせで決まる」「自由とは与えられた条件の下で力を発揮すること」が1回目に読んで面白かった点でしょうか。
上記の2点は先述した番組の中でも解説されていた部分でもありましたから、非常に分かりやすかったです。
もちろん、たった1回読んだだけでは理解しきれなかった部分もありましたし、読み返すことで新しい発見もあるはずです。
最初に読んだ直後の感想を、今回は読書記録としてメモしておこうと思います。
「善悪は物事の組み合わせで決まる」
本書の中で「善悪」は、自分にとって良い影響をもたらしてくれるものが「善」であり、逆に悪い影響をもたらすのが「悪」と定義づけられています。
自分にとっていい影響をもたらしてくれる「モノ」「ヒト」「コト」を知るには、自分のことを知ることが必要になる。
自分にとって、何が善くて、何が悪いのか。
こればかりは、他人に聞いても分からないです。
相手にとって善いものが、自分にも善いものとは限らないですし。
一つ一つ地道に試すことで、自分に合うものを自分のペースで探りながら「善いもの」を見つけていきたいです。
人から勧められたものは、なるべく試してみて良さそうなら取り入れるし、合わないものはやめておく、ということもありますね。
自分に合う組み合わせが何かを試すことを繰り返しながら、知っていけたらいいのでしょう。
ちなみに、自分にとって善いものかどうか試すことを、スピノザは「実験」と称し、「善いもの」に囲まれて「活動能力」を最大限発揮することが出来る人を「賢者」と呼びました。
賢者になるのは、まだまだ道のりは遠そうです。
(サムネイルはここの「実験」をイメージ(笑))
難解だと思っていた本も、ここまで解説してくれると分かりやすくて面白いです。
こんな感じで私は解釈しているのですが、合っているのかしら。
ちょっと心配になってきた……。
長くなってきたので、「自由」に関する項目は次回の時にでも。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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