見出し画像

「はじめてのスピノザ」を読んで(自由について)。

こんにちは。
今日もお仕事お疲れ様です。

昨日に引き続き、「はじめてのスピノザ 自由へのエチカ」を読んだときの感想及び読書記録を書いていきます。

やや長文で読みにくいかもしれませんが、お時間あればご一読頂けると嬉しいです。


昨日の記事はこちら。


前回の続き「自由とは与えられた条件の下で力を発揮すること」について、私なりに感じたことを書き残しておこうと思います。


スピノザが考える「自由」とは、上記で書いた通り「与えられた条件の下で力を発揮すること」になります。

そのため、「自由」というのは制限や制約のない状態や、自分の意志で決めて行動するのとは少し異なります。
スピノザは「全くの制限や制約のない状態はない」と考えていますし、「自由意志は存在しない」と定義しています。

最初にこの部分を「100分de名著」で解説される前は、

「いやいや!私は休みの日は自由に過ごしているし、自分の意志で決めて行動しているぞ?」

と思っていましたし、何かピンとこないなぁと感じていました。
番組内で解説されていたことと、本書を読んでようやく合点がいった気がします。

私たちが普段つかう「自由」という言葉の意味と、スピノザの定義する「自由」の意味がそもそも異なっているたんですね。

本書を読みながら、「言われてみれば……」と思い当たる節がちらほら。


「仕事が休みの日は自由に過ごしている」と先ほど書きましたが、よくよく考えてみますと、いくつかの制約に縛られているような……。

そもそも、24時間365日自由気ままに過ごしているのではなく、会社が定めた定休日に自由な時間が貰えているようなもの。

自由に過ごしているといっても、お金や時間が無限に存在するわけではないので、限られた範囲の中で満喫するということになるでしょうか。

家庭内だったり、会社だったり、その他の社会的なルール(規範)に縛られてみんな生活しているのだから、その点で言えば「自由」は存在しないことになってしまいますよね。

私個人も家庭内や会社内でのルール(制約)に縛られていますし。

仮に「会社が休みの時(土日)に好きなところへ旅行に行く」と考えた場合であれば、1泊2日で帰ってこられるエリアに絞られますし、予算も無限ではないです。

旅行へ行く時も、宿泊先を好き勝手に選べるわけでもないし、「旅行サイト」や「旅行代理店」などで提示された所から選んでいます。
私も旅行サイトで宿泊日と予算を設定した上で検索し、条件にヒットした中から決めています。

もっと言うと、「好きなところに旅行に行く」という自分で考えて決めたことですら「自由」ではないのです。
「好きなところに旅行に行く」と自分の意志で決めたと思っていたとしても、その前に外部から何らかの影響を受けているのです。

過去に家族や友人などから勧められた。
テレビやネットで紹介されていた。
などなど。

自分で決めているつもりの事であっても、過去に経験したり見聞きしたりした、何かしらの出来事から影響を受けているんですね。

何かしらの「原因」があって「結果」が出てくる。
私たちが見えるのは「結果」の部分のみです。

「行きたい旅行先」という「結果」が導き出される手前には、「過去に旅行先に関する何かしらの情報を既に持っていた」という「原因」があるんです。

本記事の序盤で書いた通り、「自由とは与えられた条件の下で力を発揮すること」だとスピノザは定義しました。

ということは。

私が旅行で自由を最大限感じられるようにするには、

「会社が休みの時」
「1泊2日で行ける場所」
「限られた予算内」

という制約の中で、「自分が得た情報の中から一番行ってみたいエリア」で満喫することが出来れば、自由を謳歌したことになるのでしょうか。

また、前回書いた記事で「善悪は物事の組み合わせで決まる」と説明しました。

私にとって、旅行(ドライブ)はいい影響をもたらしてくれるので「善いこと」です。

旅行を通じて、日々の生活や仕事から解放され、良い刺激を与えてくれます。
旅行に行きリフレッシュすることで、「また明日から頑張ろう」とモチベーション向上にもいい影響をもたらしてくれるから。

「旅行」を通じて「自由」を満喫することが出来れば、自分の満足度が最大限に上がる事に繋がるのかもしれないです。

先述した通り「いくつかの条件や制約の中から、「これだ!」と思った行き先で、その日を目一杯楽しむ」ことが「自由になる」ということなのでしょう。

近々どこかに出掛けようかなと考えていたところなので、今回は「旅行」というキーワードをもとにお話ししていました。


……こんな感じの解釈で本当にいいのかしら。
めちゃめちゃ不安です(苦笑)


今回私が書いた内容は、本書の中でもほんのわずかな表面部分だけ。

本書を読み込み、さらにオリジナルの「エチカ」にも触れることで、もっと深い部分を知ることが出来ると思います。
窮屈で息苦しいと感じる日々の生活が少しでも軽くなればいいな、と思いながらもう一度読んでみようと考えています。


スキマ時間でちょっとずつ読んでいるため、時間が掛かりそうです(苦笑)

2回目、3回目と読んでいけたらいいなぁ。

「はじめてのスピノザ」を1回読んだだけでも非常に面白かったです!



ここまで読んでくれてありがとうございます。 頂いたサポートは、note執筆を続けていくために大切に使わせてもらいます。