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Mist story

それは言ってみるなら、WHITEHEADの楽曲Mistに関する個人的なミニヒストリー。

と、ちょっと気取って書き出しましたが。
本当に、Mistは私が人生の中で出会った楽曲の中で断トツTOPの最高峰であり、大好きなんて言葉では足りないくらい一番大好きな永遠不滅の神曲なので。
今回は、そんなMist愛について書かせて頂きます。

そっと記憶の糸をたぐり寄せると2019年10月末。たしか台風翌日。
雨の匂い残る渋谷REXのイベントで初めて見た、ひそかにずっと気になっていたWHITEHEADのライブパフォーマンス。
ドラムとボーカルのユニットって個性的だしインパクト大!って感じ入ったこと、ステージの龍寺さん大熊さんに当たる照明の光が綺麗だったこと、タイトルすら分からないまま耳にしたMistの世界観に圧倒され瞬時に心奪われたことを鮮やかに思い出します。

それは未だかつて聴いたことのない繊細な魅力と、特別な感動がキラキラした光を放ち胸を満たす音楽で。
幻想的で、そこはかとなくサビの部分では讃美歌を連想したりして、遠い昔まだ学生の頃に旅行したハンガリーの大聖堂に足を踏み入れた時のような気持ちにもなりました。

と、衝撃の出会いではあったものの。
当時は仕事の異動や一人暮らしの準備に追われてて、慌ただしく過ごす間に何となく月日が過ぎ。
それは一昨年の年末年始のお休み中の出来事。
YouTubeのおすすめに出てきたWHITEHEADのEye'sのMVを軽い気持ちで視聴し、めちゃくちゃかっこいい!って激しく胸を熱くしたところから始まって。
もう一度WHITEHEADのライブに行ってみたいなって思いながら龍寺さんのTwitterをチェックして。渋谷REXのライブ動画を見て、今度こそ本格的に火がついた私。

で、そこからTwitterの動画を鬼観賞し楽曲をオリコンミュージックストアで購入し聴きまくる、文字通りMistな日々が始まったわけですが。
ライブで観るリアルMistはクリエイティブで最高だし、音源の叙情的な雰囲気も凄く素敵。

と、ここまで書いてみたものの。
これだけでは不完全燃焼なので…

その楽曲の個人的見解について、
もう少し、掘り下げて語るなら。

絶望も葛藤も悩みも何もかもが闇に溶ける、深夜でも早朝でもない不思議な狭間の時間帯。霧がかかる鬱蒼とした、静かな森の中をたゆたうような浅い眠りから覚醒しかけている時の曖昧模糊な夢の世界をそこに感じて。
そのサウンドのひとつひとつが何故か無性に心地よく。心の襞を優しく撫でられ身を任せるうち、今まで意識の底に眠っていた自分も知らない新たな自分が目覚め花開くような気持ちにすらなれて。そんなところが強く私を惹きつけてやみません。

要するに、ひとことで言い表すなら夢中に好きってことなのですが。それだけだと5文字で終わるし、せっかくなら何ゆえに好きなのか説明しようと思ったのと、あわよくば1ミリでも興味なんて抱いた末に聴いて頂ければ光栄です。
私自身たいした発信力はないけれど。だからって言葉にしなければ思いは一生どこにも伝わらないし、何も変わりはしないから。

とにかくMistの全てが奇跡のごとく素晴らしく、聴けば聴く程ますます愛がつのる今日この頃。その都度その瞬間に表現されるあらゆるMistが大好きで。
そんなわけで今後も引き続き心の聖書のごとく聴き続け、叶うものなら私のお葬式のBGMは是非ともMistでお願いしたい次第です。こんなこと書いたら縁起でもないって怒られちゃいそうだけど。

時が移り変わり命ある生き物達が成長していくように、音楽も四季折々および時代の変化に伴い表情が変わるものであり。だからこそ、ライブは常に新鮮な魅力に満ちていて楽しくて。
WHITEHEADに出会えたこと、その素晴らしい楽曲の全てを好きなだけ楽しめる贅沢な世界に生きていられる今この瞬間を私は心から幸せに思います。

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