女子大生、アマゾンへ行く③
「かなちゃん?」と私を呼んだゆいのは、目をキラキラさせて、やわらかい笑顔で立っていた。想像していたより少し背の低い彼女は、「南米の旅人」というよりは「普通の女の子」の雰囲気をまとっている。トレードマークのギターケースを背負っていた。
画面の中だけで見ていた人が、目の前にいる。なんて不思議なんだろう。そんなことを思う間もなく、30時間のフライトと言語の壁で心細さの限界だったわたしは大喜びでハグをした。(後々、「私の初印象どうだった?」と聞くと「あまりにも一瞬でなじんだ」と言わ