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カナダでIT就活途中報告〜未経験はつらいよ

ちょうど昨日、初めて最終選考まで残った会社の面接が終わりました、Kanamiです。

今年8月にカレッジを卒業して就活を始めたのですが、なかなか難航しております。

最近はやっと返事がきそうな求人の見分け方がわかってきて、Phone screeningやinterviewの連絡が来るようになったのですが、それ以上進むのはなかなか難しく...

今日は何がうまくいって何がうまくいっていないのか、自己分析したいと思います。

いつか海外で就職したいと思っている方の参考になれば嬉しいです!

どんな仕事に応募するか?

まず、私はフロントエンドディベロッパーを目標に応募しています。

理由はこの業界にキャリアチェンジしたいと思った時に初心者でも入りやすい業種であると教えてもらって、それからずっとフロントエンドの勉強をしてきたから。

でも大誤算だったのが、Web制作としてのフロントエンドとソフトウェア開発のフロントエンドがごっちゃになっていたこと。初心者すぎてこの辺りをよくわかっていませんでした。

いまだにちょっとわかってない気がするんですが、自分の主観だとざっくりこんな感じ↓↓

Web制作のフロントエンド

- HTML/CSS/JS
-  + WordPressなどをはじめとしたCMSのスキル
- UX/UIなどデザインスキル
- jQueryもまだまだ根強い人気

ソフトウェア開発のフロントエンド

- JSは当たり前。ごりごりReact or Angular or Vueを書ける
- JavaScript + Typescript などテストフレームワーク
- APIやNode.jsやMySQL, MongoDBなどデータベースやバックエンドの知識
- AWSなどのクラウドホスティングの知識があるとなおよし

そして、自分が今までやっていたのは完全にWeb制作のフロントエンドでした。

フロントエンドエンジニアとして需要があるのはどっち?

おそらく、需要があるのはソフトウェアエンジニアのフロントエンドです。

主にLinkedInで就活していますが、フロントエンドディベロッパーで探してヒットするのはWeb制作系 3 : ソフトウェア系 7 くらいの割合だと思います。

未経験者にはほぼ席がない!

まず、他の海外就職組がみんな言っている通り、未経験者が応募できるEntry Levelの仕事はかなり少ないです。

学校を卒業したらまずはインターンやボランティアワークをして、そのままそこで採用されるかその経験を踏み台にしてEntry Levelの仕事に応募するか、またはフリーランス等で仕事をしてから応募するのが通常のようです。

私もインターンしたいのですがインターン先を見つけてくれると言っていた教授からは返事がなく、おそらくコロナもあってインターンを雇う会社がとても少ないんだと思います。

そんな感じなのでJunior developerとタイトルにあるEntry Levelの求人には100〜200人以上の応募があります。(LinkedInで何人応募してるか見れる)

以前誰かが「カナダでの就職は数少ないジュニアのポジションを大勢で取り合うイス取りゲーム」と表現していましたが、本当にその通り。

未経験者が面接に呼んでもらうのは至難の業です。

自分の経験としてはWebデザイナー or WordPress開発

インターンも応募してますがそれすら数が少ないので、日本でのフリーランスの経験を生かしてなんとか求人担当者の目にとまるしか道はありません。

経験と言えるものは地元でやっていたWeb制作と、カレッジで勉強したUXデザインやブランディングがメインになります。

特にWeb制作ではWordPressでいくつかテーマを作っていたのでそれを経験としてレジュメに書いています。

これらを総合するとWebデザイナーかWordPress Developerに当てはまる感じで、いまいちフロントエンドとは言えないことが判明しました。

いつ呼ばれていつ呼ばれないのか?

ということでWeb DesignerやFront end developerと呼ばれる求人に50件以上ひたすら応募して、だんだん返事が来る求人と来ない求人の違いが分かるようになってきました。

・UXデザイン・Webデザイン系
やっぱりカレッジの専攻がInteractive Media Designというデザイン系で経験と専攻が共通しているので、UXデザインやWebデザイナーでエントリーレベルの求人なら連絡がきます。

・WordPressを使う系

WordPressテーマを作って仕事をした経験から、WP系も割と返事がきます。

・スタートアップで本当にスキルがある人を雇えない系

社員1-10人くらいのスタートアップはスキルや経験のあるシニアエンジニアを雇う予算がないので、学校を卒業したての未経験でも雇ってもらいやすいそうです。実際にスタートアップに応募し始めてからわりと簡単に連絡が来るようになりました。

まとめると、レジュメにあるキーワードで引っかかってWebデザインやWordPressの求人は連絡がきます。あとはスタートアップで人材がおらず、デザインもマークアップもできる人が欲しいところからも連絡が来る印象です。

ソフトウェア系のフロントエンド求人からはまったく応答ありません!(悲)

でも採用には至っていない理由

Phone screeningにはいくつか引っかかるようになったものの、冒頭の1つ以外は二次選考に進んでいません。その原因は何か。

まず、Phone screeningはリクルーターや実際に働くチームの上司になる人から「カジュアルに話そう」と連絡がきて、レジュメに書いてあることを深掘りされます。

例えは実際にどんなプロジェクトをやってきたのか、どんな役割だったのか、PHPと書いてあるけどどのレベルまで書けるのか、これまでのプロジェクトでどんな困難を経験してどうやって解決してきたかなどを聞かれ、それ以降の選考に進むかどうか判断されます。

不採用の理由は教えてもらえないことも多いですが、いくつかの会社は教えてくれたのでそれを元に先に進めない理由を考えてみました。

・WPのスキル不足・企業の欲しい人材とのミスマッチ
WPに関しては経験・スキルが実務レベルには足りない。表面的なスキルにとどまっている。PHPフレームワークを使えない。

・Webデザインはデザイン力不足
こちらも多少経験はあるもののデザイナーとして雇うほどのデザイン力がない、またはポートフォリオに載せているデザインが古いので現在のデザイン力を判定する材料がない

・英語の問題
プロジェクトの詳細まで説明できない、英語力不足によって自信がなさそうに見えるなど

英語力に関しては完全に自分の予想ですが、相手の遠回しな質問が理解できなかったり、自分の経験や以前のプロジェクトについて説明するときに表現不足を痛感しています。

今後の戦略

もうスキルが足りなすぎてあれもこれもやらなくてはと毎日あっぷあっぷな状態で、自分が情けなくなります。

でも10月中旬からスタートアップを中心に応募するようになり、今まではいくつ応募してもなんの音沙汰もなかったところから、Phone screeningまたはいきなりCEO面接に進むことが増えました。

それによって場数も増えてきて、最初の頃よりはリラックスして受け答えできるようになり、どんな求人なら返事が来るのかも大体わかるようになって打率が良くなりました。

WordPressやWebデザインのスキルをもっとブラッシュアップしようと思っているのですが、WPに関しては奥が深すぎてやる事がありすぎること、それとあまり興味も持てず。

デザインに関してはいくつか架空の企業のデザインを作ったので、近日中にメンターを見つけてさらにブラッシュアップする予定です。

なので当面はデザイン力と引き続きフロントエンド(React)でプロダクト作りをして、現在は以前から考えているWebアプリを完成させるためにNode.jsやExpress.jsなどAPIも作れるように勉強と作業中です。

それから最近Pythonも始めて、これがけっこう楽しいのでPythonでも何か作りたい。ただちょっと手を広げすぎてるので、しばらくはReactに集中かな...

なにはともあれ、とりあえず今はどんな仕事でもよくって、契約社員でもパートタイムでも制作会社でもとにかくフロントエンド関連で最初の仕事を見つけて、その間に経験とスキルをさらに磨いて、転職でソフトウェア系の正社員になれるようステップアップしていけたらと思っています。

おまけ 冒頭の最終選考まで行った会社について

この会社は去年コロナが始まってから起業したスタートアップです。

ヨガの先生が気軽に自分のオンライン教室を開けるようにと、集客・レッスン・支払い等すべての機能が揃ったプラットフォームを提供しています。

ローンチから1年で7000人の利用者と2000クラスを開講、21カ国で使われているそう。

現在はバックエンドのエンジニアしかいないので、今のWebサイトとプラットフォーム両方の再デザインができるフロントエンドディベロッパーを探しています。

もう絶対この仕事で採用されてみせる!と意気込んで、最初のCTOとの面接までにどの部分を改善したほうがいいと思うか、自分ならどんなデザインにするか、文字ベースで提案書を作成。こういうのは好きなのでサクサク進みました。

さらにバックエンドでPythonのFlaskというフレームワークを使ってるという事だったのでさわりだけでも勉強。結果的にこれは特にプラスにならなくて、バックエンドはまったく触る必要ないからまぁFlaskについて少し知ってたらNice to haveかな、くらい。

提案書は「おお、そんなの作ってくれたんだ、あとでリンク送って」くらいだったので、色々書いちゃって気を悪くしなかったかとか、この程度のことわざわざ提案書にまとめやがってと思われなかったかすごく心配になりました。(面接の後は常にネガティブ)

その数日後、この会社のLinkedInでまた「フロントエンド募集中!」と投稿されているのを見て「あ、終わったな。やっぱり私じゃダメだったか」とへこんでいたのですが、先日「また面接やりたいからデザインのモックアップ作って〜」と連絡があり、昨日CEOとCTO相手にデザインのプレゼンをしてきた次第です。

正直落ちたと思ってたので連絡が来てから数日であわててデザインリサーチ→スケッチ→ワイヤーフレーム→プロトタイプを作り、少し時間があったのでどうせならLiveで見てもらえるようにと現在のサイトでも使われているBootstrapを使ってピュアなHTML/CSSと少しのJSでサイトを作り、Netlifyであげました。

実はBootstrap使うの久しぶりだったのでちょっと手こずって、あとデザインを誰かに添削してもらいたかったのですが、面接までに日数がなさすぎて頼めませんでした。

いざ挑んだ面接ではまず前日夜遅くまでコーディングしていたので寝不足で頭があまり働かず。緊張もあってCEOの言ってることが入ってこなくて、言葉が上滑りしてさらさらと流れていくので最悪でした。(だから睡眠が一番大事だとあれほど...!)

とはいえなんとかデザインのプレゼンはできたし、この数日で実際にコーディングまで終わらせたことは好印象だったっぽいのですが、「なぜこのレイアウトとデザインにしたの?」という質問になぜか答えられず、失態を晒すハメに...。(だってなぜかというと相手をImpressするために今のデザインからガラッと変わった見た目にしたかったのが1番の理由だったから。典型的なダメデザインです)

ここは私を不憫に思ったCTOがあとでメールで説明してくれてもいいよ、と助け舟を出してくれたのでお言葉に甘えてそうしましたが、この時点で終わったな...と思いました。

そのあとは全体的なWebサイトについてどこを改善したほうがいいか聞かれ、それは提案書に大体まとめていたので落ち着いて答えられたのですが、デザインモックアップを仕上げるのに時間を使いすぎてここはあまりブラッシュアップできていなかったのでやっぱり準備不足を感じました。

あとはこのプラットフォームはもっとグローバルに展開したいらしいので、その点では私が日本にルーツがあるということで力になってもらえると嬉しいと言われました。(これもAbsolutely!とだけしか返事できなかったけど... 本当は日本に類似サービスがあるかリサーチしてたのに。答えられなかった!!)

と、こんな感じであれもこれもうまくいかないまま最終選考が終わったのでした。

90%の確率で落ちたと思いますが今回はいつもよりだいぶアグレッシブにいけたし(当社比)、今後につながる課題もたくさん見つかったし、今回作ったデザインはプロに添削してもらってさらにブラッシュアップしてポートフォリオに加えようと思います。もちろん英語も!

今年中には仕事が見つからないと本当に困るのですが、12月に入るともうホリデーモードでなかなか採用活動が進まないと思うのでそろそろやばいです。(安西先生、仕事がしたいです...)

何はともあれ諦める気はないのでできることを精一杯やりたいと思います!

それではまた来週。

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