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VBAC(TOLAC)での出産体験談

妊娠が分かってから臨月の出産ぎりぎりまで計画帝王切開をする予定で考えていたのですが、最後の最後でVBACに挑戦しようと心変わりし、無事に成功して出産することができたお話です。

ちなみに、帝王切開経験後の経膣分娩はTOLAC(Torial Of Labor After Cesarean)と呼ばれることもありますが、私はこのnoteではVBACという言葉でを使っていきたいと思います。

出産当日までは帝王切開をするつもりでした

たくさんの体験談を読み、Youtubeも見て悩みに悩んだ結果、母子ともに安全なのが一番と考えて計画帝王切開にすることにしました。

第一子の緊急帝王切開では、その時自分の意思や希望などとは関係なく物事が進んでしまったことがトラウマになってしまっていました。計画帝王切開なら何が起こるのか事前に分かるので、そういった意味でメンタルの安定が得られると思ったということもあります。

ちなみに、40歳での出産なのでどちらにするにしても予定日を超えないほうがいいとは最初からドクターに言われていました。

計画帝王切開予約へ

私がお世話になった医師は、分娩室で帝王切開→経膣分娩、またはその逆と気持ちが変わってもいいよ、という方でした。もちろん、それができる設備やスタッフが整っている病院だったということなんでしょう。

なので、帝王切開希望とは伝えていたのですが、38週になっても帝王切開の日は決まっていませんでした。

が、39週2日の検診の時にまだ陣痛が来ていなく、予定日を過ぎるとリスクがいろいろ増えるとのことで予定日ピッタリでの帝王切開を予約しました。

その日に子宮口もチェック。この時陣痛は全くなかったのですが4㎝開いていました。すると帝王切開の予約はするけどそれまでに生まれるかもねとドクター。

そのあとから生理が来る前のような鈍い重たさ?をおなかに感じるようになり、ここで急に気持ちが変わっていきました。

体が経膣分娩の準備をしているってことなのでは?帝王切開じゃないほうがいいのでは?VBACしたいかも!?予定している帝王切開まで陣痛来てくれ~!と 笑

予定日(計画帝王切開)の前日、破水から出産へ

39週6日、帝王切開したくないーと思いながら起きた予定日前日の朝、出かける準備をしているときに靴をとるためにかがんだら、ポンっと胎動のような、でもいつもと違う動きを感じました。

破水かも?と思いつつすぐに出発しなければいけなかったので、念のためにs生理用のナプキンをしてバスタオルだけ持って夫の運転で娘をサマーキャンプに送るために出発。

するとしばらくしておなかが痛くなってきました。

入院バッグは持ってきていなかったのですが、その足で病院へ!病院の駐車場から歩いているときもどんどん羊水が出てきて着ていた服の膝くらいまでびちょびちょになってしまいました。

そして診察で子宮口が5㎝開いてるといわれ入院が決まります。でも分娩室に移動するまでは2~3時間くらいかかったので、分娩室でいろいろ説明を受けてる頃には陣痛はもう1分毎くらいになってました。

バタバタとドクターなどがやってきていきみ始めますが、あまり進みはよくなくて、途中おなかの赤ちゃんの心拍数が落ちてしまいます。

赤ちゃんが元気ならこのまま続けてもいいけど、弱ってきているので長くは続けられないと言われました。この時意識がもうろうとしていたのですが、帝王切開になるんだなーと覚悟します。

でも帝王切開ではなくて吸引分娩へ切り替えると言われました。そこから何回かいきんで、最後思いっきり3回いきんだら出てきてくれました!

結果、会陰裂傷3度という傷を負ってしまったのですが、またそれは別の機会にお話ができればと思います。
    
破水からは約6時間、陣痛が始まってから約5時間、いきみ始めてから約2時間で、吸引分娩でVBACでの出産でした。

VBACを経験した感想

帝王切開にはなることはなかったものの、途中息子の心拍が落ちて、吸引部分娩、会陰裂傷とスムーズとは言えない出産でした。

いわゆる「安産」ではなかったんでしょうが、自分としてはかなり満足のできる出産となりました。赤ちゃんと自分の体と私がみんな一体となってできたことで、何とも言えない不思議な生命のパワーや神秘を感じました。

なぜなら、前回の出産と違って、自分で体の声を聞けて陣痛・出産を自分のものにできたからです。経膣であろうが帝王切開であろうが、今回一番望んでいたのはそれでした。

結局VBACっておすすめ?

でもそれは結果論でしかなくて、一歩間違えば母子ともに危なかったので、無責任に誰かにVBACいいよ!とは簡単に勧められないです。

メリット・デメリットをよく理解して、自分の状況をよく考えて、誰かに言われたからではなくて自分で決めないといけないことだなと痛感しました。

また、VBACをすることにしたとしても、緊急帝王切開になるかもしれない可能性が必ずあるということを頭において出産に臨み、自然分娩ができなくても落ち込んだりしないことが大切なんじゃないかなと思いました。

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