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確実と絶対と、本音

こんにちは。音海奏乃です。

毎週金曜日は、かなのの言葉、かなのわーずの日。今日は確実と絶対という言葉について、ヤドカリマインドな私が思うところをお話していきましょう。

ハンドメイドをしていると、とてもよく見かける、確実、とか、絶対、という言葉。あなたには、どう聞こえていますか……?

だって断定なんだもん

ハンドメイドにおいて、この言葉を多く見かけるのが、売り上げを伸ばす方法や、商品説明文の書き方を知りたいと思った時です。一つも売れない、売り上げが伸びなくなった、など、一生懸命やってきたことが成果に結びつかないと、ついつい「売れる方法」などというワードで検索してしまうでしょう。私も、何度かあります。

検索した先に何が見えるかというと、「絶対」と「確実」と、最後に「たぶん」という言葉。たぶん、は結構少なくて、大体は前者の言葉が添えてあります。絶対や確実を信じるかどうかは、あなた次第です。しかし、これらの言葉は、信じるかどうかの前に、ヤドカリには強すぎる……。

断定する言葉は、時には頼もしいですが、時には相手を傷つけます。いわゆる、諸刃の剣なのです。「絶対いける!」という言葉の後に、言葉が隠れていた場合、どんな言葉だと思いますか。「絶対いけるよ、大丈夫!」と前向きに捉えられるあなたは、ヤドカリにはまぶしい存在です。ヤドカリマインドの場合は「絶対いける! ……のに、なんでそうしないの?」という言葉が続いているように感じられるのです。

本当のところは、不明です。そういう記事を書いた方も、別に否定や追い込みたい気持ちで書いたわけではないと思います。どう受け取るかは、受け党側次第なので……。「絶対」と書かれていて、売れなかった。「確実」と書いてあったのに、効果がなかった。そんなとき、できなかった自分が悪いのかな、才能ないのかな、とヤドカリは引っ込んでしまいます。

あっ、いま、思ったでしょ。面倒だな、ヤドカリって。

ご安心ください、自分でもそう思ってます。

今日せい! と言われている気がして

強制されるのが苦手、という方は割と多い印象があります。自分の意思に反して物事を行うのは、辛いですよね。それが大好きな場所で行われようものなら、なおさら。

ハンドメイドが売れない、そんなときに「絶対」や「確実」が目に入ると、それくらいやりなさいよ、と強制されているように感じてしまいます。受け取り方が下手なんですね、ヤドカリは。大きな煮干しをもらっても、小さなはさみで食べるには時間がかかります。その間ずっと煮干しに押されていては、苦しいのです。

ちょっと話がそれました。それくらい、ヤドカリマインドな私にとっては、「絶対」と「確実」はきつい言葉なのです。今は少し受け取り方の訓練をしたので傷つきにくい殻を手に入れましたが、強制される気がして、それをやってみても、心がついてこないので、辛いんですね。辛いから、結果もついてこない、結果がついてこなければ、自分を責めちゃう。そんな負のループ、時間がもったいないと思いませんか。

本音のために取捨選択の力を

成果が出なくて困ったときは、一度自分に「本当はどうしたいのか」を聞くことにしています。その答えが逃げ腰でも、否定しないで、選択肢の一つとして、出していきます。例えば、「いろいろやったけど、一つも売れない」という事実に直面したとき。「本当は、売れてほしい」「売れたらそのお金で新しい作品を作りたい」「あれ、でも売れなくても、いいねがついたらうれしいよな」……というように、あれこれ考えていきます。

その中でもし、「絶対」お金を稼ぎたい、とか、「確実」に人気作家になりたいとか、そういう目標にたどり着いたら、めげずにそのための情報を取りに行きましょう。でも、そこにその言葉がなかったら。無理せず、受け取り方の練習から進めていきましょう

本音に遠慮はいりません。何よりも優先なのが本音です。「本当は見てくれるだけで嬉しい」「売れるのはついででいいかも」という本音なのに、全力ビジネスいけいけの記事を読むと、気圧されてしまいます。そういう記事を避けたり、どうしても見る場合は、全部を受け取らないことが大切です。

なぜ、全部受け取らないのか。簡単に言いましょう。全部受け取ると、潰れるからです。人間だれしも、持てる器と量が決まっているのです。

そこで大切になってくるのが、取捨選択の力です。読めるところだけ読んで、試せそうなところだけ試せばいいのです。選ぶ力と、あえて選ばない力。育てておくと、ハンドメイド以外においても役に立ちます

キャッチ&リリース

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あふれる情報の海に釣り糸を垂れれば、様々な情報が釣れます。その中で、本当に必要な、心が動く情報だけ大切に持ち帰って、自分には合わない情報は、優しくリリースすればいい。情報は、キャッチ&リリースで自分に合ったものをいいタイミングで釣り上げる力が、大切です。「確実」に売れる商品説明のページを開いて、書き方の順番だけ真似してみる。「絶対」に利益が出る原価計算のページは、読み込まずにふんわり理解する。

それが下手だったころは、本当に傷ついて、ハンドメイドをやめようかとも思いました。その力を身に着けて、「あくまでそれは書いた人の意見」と割り切ることができるようになってきたからこそ、こうして続けているのです。

だから、同じように「はじめてみたけど売れない」「ずっと売れてない」「自分のハンドメイド、どこで間違ったのかな」と悩んでいる人には、全部抱え込まないで、自分を責めても始まらないよ、と伝えたいです。

悩んで、苦しい思いして、それでもやる意味あるのかな、なんて思う日が来るかもしれません。でも、これだけは忘れないでください。悩んでいるその間も、あなたは成長しようとしているんです。成長することを、前に進むことをやめれば、悩まずに済みます。それでも悩んでいるということは、まだ成長しているから、前に進む力があるから

今回の、かなのわーずは、絶対と確実についてのお話でした。自分らしく進む、そう決めたあなたの力になれれば幸いです。

次回は、使える時間についてお話していきますので、ご興味がありましたら、ごゆるりとおつきあいくださいね。

きっかけアクセサリー作家の、音海奏乃でした。

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