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タイミング、を大切に

こんにちは。音海奏乃です。

毎週金曜日、かなのわーずの日が、やってきましたね。

今回はタイミングについて、私なりに気が付いたことをまとめてみました。今、この瞬間に、この記事が気になったあなた。それも、タイミングです。

そういう、"タイミング"のお話を、していきましょう。

チャンスとタイミング

「今がチャンスだ!」 と言われたら、どうしますか?

迷わず突き進む人もいれば、二の足を踏んでしまう人もいます。よくこういう話をすると、準備不足だから、とか、日ごろの意識が足りない、といった指摘をされることがあります。

はたして、そうでしょうか。

もちろん、準備や成功イメージなどは、全くしないより、していたほうがいいこともあります。では、先ほどの言葉を、「今がそのタイミングだ!」に変えてみましょう。ぱっと聞いただけでは、その違いはあまりわかりません。しかしゆっくりかみ砕いてみると、差が出てくるのです。それは一体、なぜでしょう。

私の答えは、「チャンスは掴むもので、タイミングは受け取るものだから」です。どういうこと? どっちも素敵な言葉なのに……そう思う方もいると思います。確かにどちらも素敵な言葉ですが、使う場面がちょっと違ったりするのです。

情熱と冷静のスキマ

チャンス、という言葉は、私の知る限り、主に前向きで、情熱にあふれる場面で使われています。だって、「失敗するチャンスですよ!」なんてアピールしませんよね。あ、もし見たことある、という人はラッキーです。ついでにどこで使われているのか教えてほしい……。という冗談はさておき、いけ、前へ、さあ進め、掴め! というエネルギーにあふれているのがチャンスです。

一方で、タイミング、というのは後ろ向きなことも冷静に捉えていく場面で使われています。壁にぶつかっても、タイミング、という言葉が、いわばクッションのような働きをします。何かに失敗した時でも、「今はまだ、自分にぴったりのタイミングじゃなかったんだな」と、必要以上に落ち込むことを避けることができます。大丈夫、あなたにピッタリのタイミングで物事は起こるよ、という、ふんわりした感じがします。冷静になれば、客観的にみられて、落ち着いて原因や対策を探すことができますよね。

なににつけても、おやっ? はタイミング

そういうわけで、私は物事をとらえるとき、必ずタイミング、という言葉を挟んでいます。真正面から当たると痛い壁でも、クッションを用意すれば、多少痛みは緩和されますよね。逃げといえば、逃げていますが、それで人生が平和ならそれでいいと思うのです。

おやっ、失敗したな、と思っても、大丈夫。「失敗から何かを学ぶタイミングなんだな」と思えば、少し気持ちが軽くなる。

うーん、売れないな、という現実があっても、平気。「まだ、そのタイミングになっていないだけ」と思えば、空いている時間で工夫ができる。

タイミングは、チャンスと違って、自分で掴みに行くことが難しい、不思議なものです。だから心を開いて、優しい気持ちで、ただ「あぁ、そういうタイミングか」と思うだけでいいのです。いいことも、悪いことも、なんだかふんわりと受け止められます。

ハンドメイドでの、タイミング

ハンドメイド作家になってから今まで、いろいろなことで悩みました。お金はもちろん、環境やその手法。挙げればきりがありません。

たぶん、多くの作家さんが通ることになる「売れない」ということについて検索すると、こう工夫しよう、これをやったら変わった、といった記事がわさわさ出てきます。私も何度もそういう記事を読んでは、トライして、結果が出ず、落ち込んで、自分を責めたり、環境や境遇を責めたりしました。でも、それにはあまり意味がなかったのです。

だって、すべてはタイミング、だから。本当に100%の力で挑戦しても、結果が出なかったなら、仕方ないのです。暴論かもしれませんが、そういうことにしてしまいましょう。

今はまだ、売れるタイミングではないのかな。もしかしたら、知名度が低いかも。宣伝方法を工夫してみようかな。など、少ししてみると、やってきたことを冷静に振り返ることができる瞬間が生まれます。その時は無我夢中でわからなくても、事実を受け取る準備ができると、違った見え方をしてきます。

売れないタイミング、というのは、裏を返せば何かを学ぶタイミングです。だから後ろ向きになる必要や時間なんて、もったいないと思いませんか?

後ろを振り向いてみるのも大切ですが、どんなものでもやりすぎは逆効果です。適度に振り向いて、あとはタイミングだった、ということにすると、それだけでふわっと、気持ちが楽になります。嘘だぁ、そんなことあるもんか、と思ったら、それはそれで、そういう気持ちを感じるタイミング、なんです。気になったら、しばらくは口癖を「そういうタイミングみたいだね」にしてみてもいいかもしれませんね。

ちなみに、私は"きっかけ"になりたいと思っていますが、それも実はタイミング次第です。何気なく生活を送る中で、それが気になった瞬間、というのがあると思います。それが"きっかけ"であり"人生のタイミング"なのです。なので、その瞬間を少しでも多く作る努力をしていくのです。

だからもし、ハンドメイド作家さんで、売れないことに悩んでいる方がいたら、「タイミングだから」という受け止め方は、いかがでしょうか。これは他の回で書きますが、ハンドメイドの世界に"絶対"とか"確実"というのは存在しないのです。だからそういう記事を見て、挑戦するのは大切ですが、結果が思うようにならなくても、悲観しないで、自分を責めたり周りを妬んだりすることは、避けましょう。気持ちが変われば、きっと見る目も変わって、そのタイミングにきっと近づけますから。

タイミングを感じながら

今回はタイミングについて、私なりの考えをつづってみました。結果が出なくて悩んでいる人の心が、少しでも軽くなれば嬉しいです。結果が出る方法を教えることができれば、それに越したことはないのですが、残念ながらそれは難しい……。なのでせめて、捉え方の選択肢になれたら幸いです。

次回は、確実と絶対について、思うところをまとめていきます。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


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