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モアナと自分を重ねたこと


ディズニー映画『モアナと伝説の海』が
公開された3年前の2017年3月10日。

私は人生の別れ道にいた。

新卒から3年間務めた信用金庫を退職することに決め、ファイナンシャルプランナー(以下FP)への道へと挑戦することになったのだ。

‟次のステップとして、FPへ挑戦したい”という気持ちは本物だった。

だが、その当時、本当に進みたかった道はFPではなく、旅を仕事にして行く道。

でも‟旅を仕事に”と言ってもどうしていいのか全くわからず、その道は一旦捨て、FPの道を選ぶことにした。

FPへの転身も、十分挑戦だったのだが、悪く言い換えれば‟逃げ”だったのかも、とも思う。

・・・

それに気づいたのは、
退職直前に有給を使って訪れていた
アメリカ旅行の最中だった。

アメリカへ渡る機内でモアナを観た時、とんでもない衝撃が全身中に駆け巡った。

映画中に流れる『どこまでも ~How Far I'll Go~』の歌詞が、私の心をそのまま写していたからだ。

打ち寄せる波をずっとひとり
見つめてた 何も知らずに
そうよ 期待に応えたい
でも気づけばいつも 海に来てるの

どの道を進んでも たどり着くとこは同じ
許されないの 憧れの遠い海

この道を進んでく 望まれることは同じ
でも 心に響くのは違う歌

光輝く海が私を呼んでいる おいでよと
早く見つけて欲しいと呼んでいる
教えてよ そこには何が待ってるの

心に響くのは違う歌”

かなりグサッと刺さったフレーズだった。

「私が望んでいる本当に目指したい道は、FPではない。」

心の奥に閉まっていた自分の心の声が、あふれんとばかりに出てきた瞬間だった。

どこかで自分をごまかし、蓋をしていた自分の気持ちに気づいた時の衝撃は、イケナイコトをした後のような、後ろめたさを感じるものだった。


なぜなら歌詞にもある通り‟そうよ 期待に応えたい”と思っていたからである。

FPへ挑戦するきっかけをくれた人は、私の仕事への熱い想いを買ってくれていた。

「かなちゃんならできる。たくさんの人を幸せにしてね」

私だからこそ適任だ、と言って応援してくれるその気持ちに応えたい、という強い想い。

そう言ってくれる人たちの顔が頭をよぎる。

正直かなり戸惑った。

そして気付いた時には頬が濡れていた。


そんな不安定な想いを抱えながら、私はFPとなった。

・・・


FPは大切なお金の悩みを解決したり、大切なお金をお預かりするお仕事。

生半可な気持ちで務まるものではない。

だからこそ必死に勉強し、くらいついた。


だが、モアナの曲が頭から離れた日はなかった。


光輝く海が私を呼んでいる おいでよと
早く見つけて欲しいと呼んでいる
教えてよ そこには何が待ってるの”


このフレーズが頭をグルグルと回っていた。


そう強く思うようになったのは、私にとっての海、旅が私を少しずつ呼んでいる出来事が起きたから。

突如、テレビ出演のお仕事がや某旅行会社からライターのお仕事が舞い込んできたのだ。

‟自分の好きな事でお金をいただける”

この経験はかなり大きかった。

・・・

そして私は、とある旅のコンテストで選ばれたことをきっかけに、FPから旅の道へと進むことにした。


『どこまでも〜How Far I'll Go〜 リプライズ』は、映画の後半に出てくる歌だが、旅の道へ進むと決めた私自身にぴったりだった。

空と海が出会うところが
どれほど遠くても

悩んでいたけれど
新しい世界へ行くのよ

どの道を進んでも
決めたのは私自身

振り返らずに目指すのよ 遠い海

私はまだ航海の冒険中だ。

様々な苦難を乗り越えながらも自分の道を切り拓いていく少女モアナを見習い、私も諦めずに進んでいこうと思う。

遠くへ旅をして 分かってきた
私を呼ぶ声が聞こえる
心の声が呼んでいるの

波のように打ち寄せては
語りかけてくるその声が
教えてくれたの
私はモアナ

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