「センスがないから」を言い訳にしないために
「センスがないから」が口癖でした。
今でも言ってしまうのですが、だいぶマシになったと思います。
完成した自分の文章や絵を見ると、誰への言い訳なんだと思いつつ、「まあ、センスないからね」と言っていました。よくないなぁと思いながら、なかなか治せなかった悪い癖です。センスがないことを自覚する以外、得られるものがないですもんね。自覚は1回すれば十分だし。
そろそろきちんと意識改革をしなければ、と思い立った私に、ピッタリの本がありました。
水野学さんの著書『センスは知識からはじまる』です。
今回はこの本を読んで、センスを言い訳にしないためにやったことを書いていきます。
センスが何かを理解する
そもそも、センスって何でしょう。
わからない言葉を使っていたの?と呆れられそうですが、感性が素晴らしいとか、そういったイメージで使っていました。
水野学さんによると、
「センスとは知識の集積」であり、「『センスのよさ』とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力」なのだそうです。
生まれ持った才能でないならば、自分にもセンスを磨くことはできるはず、と少しだけ自信を持ちました。
センスを磨くには?
では具体的に、どうやってセンスを磨けばいいのでしょう。
本書では、以下の方法が記されていました。
1. 王道を知ること
2. 今流行しているものを知ること
3.「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみること
いわれてみると納得しかないのですが、そもそも「良い」ものについてじっくり考えてみたことがありませんでした。
なぜ、これは「良い」のか?
「悪い」ものと何が違うのか?
これをしっかりと考えることで、判断の「軸」を作る。「軸」に基づいて最適化を図る。
これが、センスを磨くということなのだそうです。
知識を得るときに気をつけること
センスを得るために知識が必要なことがわかりました。
私が知識を得るときに気をつけているのが、「自分のものにできているか」を意識することです。
「本を読んだから知識がつく」わけではありません。
当然のことなのですが、忘れがちなことです。私も、意識しないと忘れそうになります。
読んで得た知識を使ってアウトプットしなければ、ただ情報を「見た」のと変わりません。
私は、本を読んだ満足感からアウトプットを怠った経験が何度もありますが、大抵肝心の使い方がわからなくて、何にも活かせないまま終わってしまうことがほとんどでした。
知識を得たらまずは実践してみること。
実践してみて足りない部分の知識を得ること。
そうして、知識を自分のものにしていくこと。
これを大切にするようにしています。
「センスがない」と言い訳しないために
『センスは知識からはじまる』を読むと、「センスがない」とは、「知識がない」ことだとわかります。
もちろん、すぐに「知識が増える=センスがよくなる」わけではありません。でも、これを知っているだけで、作品を作るときの意識や、知識を学ぶときの姿勢が全く変わってきます。
「センスがない」を言い訳にして立ち止まるのではなく、「知識を身につけよう」と前向きに学んでいきたいです。
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