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【メモ】表紙デザインは言語化からはじめること

デザインを考えようと思い立ち、ラフスケッチを描こうとして何も浮かばず、資料探しと称してSNSを眺めていることがよくありました。
たいてい、何も作れずに時間だけを消費しました。
同人誌を作っていたころ、表紙を考えるときに毎回やっていた失敗です。

大抵の印刷所は表紙の締切だけ本文より早かったのです(カラーだから)が、私はいつも表紙が後回しになり、最後は締切に間に合わせるために「何となく」で表紙を作っていました。
表紙って文字通り本の「顔」なので、本当はもっとこだわりを持って作りたかったのですが……。

何でうまくいかなかったのかを考えると(カラーが苦手とかイラストの未熟さとかは一旦脇に置いて)、イメージがぼんやりし過ぎだったな、と思い当たりました。

表紙のデザインを考えるとき、今だったらもっとこうするのにな、という反省をまとめます。

表紙の役割を考えてなかった

本が好きで装丁に惚れてジャケ買いもするくせに、表紙のもつ役割を全然考えていませんでした。

さっきも書いたとおり、表紙は本の「顔」です。
でも「顔さえついてればなんでもおっけー!」はないですよね(私がしていたことはこれに近いです)。

特に本は「中身」が重要なものなので、「表紙で中身をどう表現するか?」が大切になります。
役割をはっきりさせれば、何を描くか、の取っ掛かりができてきます。

ゴールを決めずに描きはじめていた

表紙を描くとき、いつもラフスケッチから描こうとしていました。今思うと「本当になぜ?」なんですが、「絵を描くときは絵でイメージを固めるべき」と思い込んでいたのです。
絵だけでイメージを固められる人もいるのでしょうが、少なくとも私には言語化することが必要でした。

この本はどんな本か、それを1番よく表現するには、どんな描き方をしたらいいのか。
それを、ラフスケッチをはじめる前に考えるべきでした。

言葉にした方がイメージを掴みやすい

実際、ゴールとなる表紙のイメージを言語化してみると、最初から絵でイメージを作るよりスムーズに進むことがわかりました。

言語化する→描いてみる→イメージが掴みきれていない部分をさらに言語化する→描いてみる

この流れを繰り返すと、ラフスケッチを描くよりも鮮明にイメージを形にすることができます。言語化するとPinterestなどで資料を集めるのにも便利ですし、資料からさらにイメージを膨らませることもできます。

まずは言語化からはじめる

きちんと表紙のイメージができても、その通りに描けるとは限りません。

でも、イメージをしっかり作っておけば「何が違うのか」はわかるようになります。その違いをイメージに近づけることで、思い描いた通りのものが描きやすくなります。

デザインをする時にイメージがまとまらない、という方は、試しに言語化からはじめてみると、イメージが固まりやすいかもしれません。

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