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タイ・タマサート大学PBICに留学する人へ

こんにちは、今回は、あまりにもニッチな需要を狙った記事になります。
タイのタマサート大学のPBIC (Pridi Banomyong International College) へ交換留学する人たちに向けた内容です。
なぜ私がこんなニッチな記事を書こうと思ったかと言えば、私が留学する時に、情報が少なすぎてすごく困ったから。

オリエンテーションの雰囲気、授業の雰囲気、学部の雰囲気、あとはキャンパスへの行き方も紹介しようと思います。
過去の私が知りたいと思っていた情報をまとめていきます。
なお、この記事の筆者は、一年間の交換留学をした人なので、正規留学になると、また話は変わるかもしれません。あとは、私は2022年8月から2023年6月まで留学していました。なので、少し古い情報ではあります。そこはご了承ください!


3つのオリエンテーション

まず、タマサートのオリエンテーションというのは3種類あります。
一つ目は、キャンパスツアーと制服購入。
二つ目は、全学部対象の留学生向け説明会。
三つ目が、PBICという学部だけの留学生オリエンテーション。

一つ目は、2022年だと、8月2日にありました。
この頃はコロナ禍だったので、PCR検査キッドで陰性であることを証明しなければオリエンテーションには参加できませんでした。
今は多分やっていないと思います。

そのあとは、大体の建物の位置とかを、タマサートの学生が紹介してくれて、ここで制服も一緒に買いました。
そのあとは確か、みんなで大学近くのご飯屋さんでご飯食べて、あとは自由解散とかだった気がします。
私はその日の夜にバディとSIM買いに行きました。

二つ目のオリエンテーションは翌日にあって、その時は講堂に集められて結構大規模なオリエンがありました。割とアイスブレイク的な印象が強いです。昼食も支給されて、午前午後にまたがっていたので結構長丁場だった気が。

最後の学科のオリエンが8月5日です。
ビザの延長方法とか、保健センターの場所とか、なんかとりあえず色々説明されたけどほとんど覚えられなかったです笑
覚えていなくても、わからないことは後でスタッフさんに聞けばいいのでOK。

8月5日のオリエンテーション

タイの伝統の踊りとかも体験させてくれました。
PBICはこういうフレンドリーというか、楽しい企画をしてくれるから本当に好きです。

で、そのあとは「履修登録を前もってしていた分、これであっているか?」という最終確認と、大学の学生証発行のための個人情報入力の時間。
なんか全然うまいこと行かなくて、結局、後日大学のスタッフさんが代わりに入力することに。そのせいでPBICだけ学生証届くのが一ヶ月くらいかかって、PBICの留学生はしばらく銀行口座開設ができなかったです。というのも、銀行口座開設のためには学生証が絶対に必要だから!

あと、履修登録は前もってオンラインで済ませておけと言われたから済ませたのに、その場で手書きで追加も削除もできたし、なんなら登録してなかった子はその場で一から登録始めてたので、無理してオンラインで履修登録する必要もなかったらしいです(え)。
あと、ジェンダーの授業があるって聞いたから登録していたのに、「今学期は開講されないよ。だから、別の授業をこの場で登録しなさい」と言われて適当な授業をその場で登録しました。

まあ、いろいろ良い加減ですが、PBICあるある。
かつ、そういうゆるさがいいところなので、特に気にしない。

授業の雰囲気

さて、履修登録はバタバタでしたが、なんとか四つの授業を履修することに成功。授業は全て英語開講です。月曜日にEthnic Religious Pluralism in Thailand、火曜日にThai History、水曜日にBeginning Thai、木曜日にSociety and Culture in Thailandを履修しました。
全ての授業が、Microsoft TeamsというGoogle Classroomのようなシステムを使っていて、シラバスなどもそこで配布されました。
なぜだか留学生の中には、私も含めて、Microsoft Teamsに自動追加されていない人がいて、四苦八苦しました。あと、大学用メールがわからないので、追加してもらうのも難しかった印象が。でも、月曜日の先生に言ったら、なんか私の大学用メールを、名前から検索して調べてくれて、そこから登録してくれました。

月曜日の先生は別の大学から非常勤で教えにきている先生で、いい先生。
TAさんのいる授業で、そのTAさんとはインスタを交換して、仲良くなりました。2年経った今でも、よく会わせてもらっているくらい仲良しです。
授業内容としては、タイの宗教とか多様性、少数民族の置かれている現状とかを説明してくれました。アクセントが強すぎて、最後まで何を言っているのかよくわからなかったです笑
テストとプレゼン、最終レポートで評価されるんですが、テストは、割と頓珍漢なこと書いても満点に近い評価をくれました(なんで)。

プレゼンは、自分で好きなテーマを選んで良いので、移民のこととか、エスニックツーリズムのことを取り上げる子が多かったです。
私は授業の内容がちんぷんかんぷんだったため、授業にほぼ関係ない、「女性の出家」について取り上げました。意外とウケは悪くなかったです。

レポートもこのプレゼンをもとに仕上げていきます。英文で3000-4000wordsくらいだったかと思います。
これも正直そんなに出来は良くなかったはずなんですが、一年後にその先生に再会した時、「君たち日本人の学生たちはみんな本当によく頑張ってたよ〜」と言ってくれました。優しい。
この授業は日本人の学生が私含めて5人くらいいて、中国人の学生も多く、タイ人が比較的少なかった印象。

火曜日の授業は、すごく高名なタイの歴史学の先生が教えてくれていたんですが、なんか授業の半分くらいは海外にいたので、TAさんが教えてくれることも多かったです。TAさん曰く、その先生は昔は鬼怖で厳しい先生だったんですが、今は割と温厚になったと言っていました。実際そうで、プレゼンもうちのグループには結構高評価を与えてくれました。
テストはなく、Final Presentationくらいで評価されていました。
授業内にお寺へ遠足に行くこともあって、楽しかったし、私はここで、後にタイでもトップクラスに仲良い友達になったタイ人の男の子と知り合いました。

Thai Historyの遠足。途中でTAさんがおすすめのアイス屋さん紹介して、みんなで食べ始めました(一応授業時間中)

水曜日はタイ語の授業で、40人くらいの留学生が一斉に受けていたので教室はパンパンでした。二人の先生がオムニバスで担当してました。一人の先生は優しくて教えるのも上手いんですが、もう一人の先生はあまり評判が良くなかったです。
この50人の学生のうち、15人くらいは1ヶ月留学の子達だったので、9月には、学生数が35人くらいまで減りました。
学期末に、市場へグループで行って、タイ語で買い物をしてそれをレポートするみたいな課題が出ました。これもまあ、簡単です。

木曜日は、タイの文化と社会についての授業だったんですが、これがまあ一波乱ある授業でした。結構先生が差別的な発言とかデリカシーのない発言を多くするので、学生からは問題視されていて、学期末のプレゼンの最中にもいろいろあったので、クレームが殺到してました。
私は課題が多すぎて中間の頃にドロップしたけど、聴講だけは最後まで続けました。普段の授業は出席がとられないので、いつもは6人くらいしか授業にまともにこないんですが、最終日だけ40人くらいきていて、「え、こんなに学生いたんだ」と驚いた印象があります。

総じて、一番楽しかったのは月曜日か水曜日の授業かなーと思います。先生もいいし、おすすめです。
ただ、先生もコロコロ変わると思うので、今もその先生が教えているとは限らないです。そこだけ注意ですね。

タイ人の学生、特にPBICの学生は自由奔放な子が多く、休み時間に食堂にご飯食べに行って、授業が終わるまで帰ってこないとか、授業中ゲームしているとかも割とザラです。
川沿いのキャンパスなので、休み時間にのんびりスムージー飲みながら黄昏れるのが気持ちよかったです。
あと、隣町までコーヒーを買いに行ったり。
自由でオープンな印象でした。授業終わりにはみんなでどこかに遊びに行くこともよくありました。カラオケとか、セントラルっていうショッピングモールとかは定番コースでしたね。


タイのカラオケボックス

ちなみに、PBICの日本人留学生は、一年間留学していた子は私を含めて4人います。ほとんどみんなオールAをもらっていました。びっくり・・・
留学生に学校側が甘いのか、私たちが優秀だったのかどっちなんだろう。私たちは圧倒的に前者の可能性が高いと思っています。

PBIC学部の雰囲気

PBICというのは、Thai StudiesとChinese Studiesに分かれています。
前者はタイ、後者はもちろん中国について学ぶんですが、Chinese Studiesの学生はほぼ全員タイ人です。一方でThai Studiesは留学生が6-7割くらいです。
タマサートでできたタイ人の友達は、ほとんど、このChinese Studiesの子たちです。学科が一緒なので授業が被ることが多く、必然的によく話すようになるんですよね。Chinese Studiesは、3年次に半年間の中国留学が義務付けられているみたいで、結構本格的に中国語をきわめています。
結構PBICは明るい子たちが多く、英語の授業も多いので(というかほとんど全部が英語?)、英語で喋れる人が多かったです。


よく、クラスの中で知らない子が「あなた日本人?今度日本行くんだけど、このチケットってどう取ればいいのかしら?」とか聞いてきたり、小さな学科のイベントで、「あなた、毎朝ボートで通学してる子よね?私もいつも乗っているんだけど、ずっと話しかけたかったのー!よろしく!」とか気さくに話しかけてくれる子が多いです。とてもフレンドリーで人懐っこい子が多いです。

あと、PBICはなんと言ってもスタッフさんとの距離が異様に近いです。PBICのオフィスがあるんですが、そこに6人の若いスタッフさんたちがいて、オフィスに行くと仕事中でもいろいろおしゃべりしてくれます。私たちが来ることで、留学生の相談に乗っているという体で休憩できるからかな?と思ったり笑
オフィスで普通に寝ているスタッフさんもいたりします。スタッフさん同士で旅行に行くこともあるくらい仲がいいみたいです。
留学生のことは全力サポートしてくれるし、本当のお兄ちゃんお姉ちゃんみたいです。私たち留学生は、スタッフさん全員とインスタ相互フォローです。スタッフさんが日本に遊びに来る時には、一緒に遊びに行ったり、逆に私たちがタイに帰った時には絶対にオフィスに遊びにいきます。スタッフさんと個別で外に一緒にご飯を食べに行くこともよくありました。

スタッフさんと距離が近いのはPBICの一番の魅力だと思います。

PBICへの行き方

最初はなかなか難しかったです。というのも、私のアパートからだと、船でキャンパスまで行くのが一番近くて、その船着場はPBICから一番遠い場所にあるんです。
PBICは、キャンパスのなかの端っこの方に位置しています。

Google Mapで「PBIC Thammasat」と検索すれば出てくる話なんですが、その時の私はパニックになって道を歩いていたお姉さんを捕まえて連れて行ってもらいました。

Pinklaoエリアに住む学生なら、「124番」の青いバスに乗れば、タマサート付近まで一本で行くことができます。
料金は20バーツ。乗車中に乗務員さんがお金を回収しにくるので、「タンマサート!」と言いましょう。「タ」と「マ」の間に小さな「ン」を挟むイメージで発音すると伝わりやすいです。

Amarinマンションとか、ちょっとPinklaoから離れたところに住んでいるなら、「Tha Wanglang」という船着場まで歩いて、そこから対岸のタマサートまで行くのが安いし早いです。
Tha Wanglangからは、15分に一本くらい船が出ています。
料金は4.5バーツ。タマサート側の岸に着いたら、そこでお金を払います。Tha Wanglang側では払わなくていいです。


Thammasat側の船着場。ここからPBICへは歩い5-7分くらい。


最後に

以上、PBICの簡単な説明でした。
総じてPBICはすごく居心地も良く、授業も楽しいので、おすすめです。
Tha Prachanという都会から近いキャンパスなのも嬉しいポイント。
近くに有名な寺も多いので、一年間飽きることはないと思います。
また他にも記事をアップしていくので、待っていてください。
それでは!



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