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チェリまほ🍒は居心地良く生きることができる世界を作るドラマ

私がこのドラマにどうしようもなく惹かれる理由が、わかった。

ご存知の方もいるかと思うが「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」:通称チェリまほに私はどうしようもなくハマっている。

このドラマを見る前は特別BLにハマっていたわけでもなく、BLを否定することも肯定することもなく生活していた。

だが最近LGBTQの話題に関心があったのもありこのドラマを見始めたのだが、このドラマただのBLドラマではないではないか。

なんだろう。

制作陣の熱い思いをヒシヒシと感じる。

このドラマを1話だけ見た人は恐らくただのBLドラマだと思うかもしれないが見終わったあと、普通のBLじゃないと気づく人もいるかもしれない。

黒沢と安達という男性2人が登場する。

物語は主人公の安達が30歳になったその日から、相手に触れると相手の心が読めてしまうところから始まる。

安達はある日、会社の同僚で顔も能力も人格もパーフェクトな男、黒沢が自分に好意を寄せていることを黒沢に触れたことにより気づいてしまう。

彼はもちろん(もちろんという表現であっているのかはわからないが?)黒沢の想いに気づき”戸惑い”を隠せないのだが、ここで重要なのは、安達が決して男性からの好意に「いやだ」という意味で戸惑っているのではないことに気づいて欲しい。

安達は黒沢の想いをどう「受け止めるか」という意味で戸惑ったのだ。

最初からその視点で自然に描かれているドラマを今まで私は見たことがなく、とても感慨深いものがあった。

しかしながらこのドラマは細部に深さをしっかり感じさせる作品だが、誰が見てもキュンキュンできる紛うことないラブストーリであることは忘れないで欲しい。

このドラマを見てどうしてこんなにハマるのだろう。

私は上で述べた結論には3話を見た時点で到達していなかったが、今日4話を見て結論が出た。

伏線回収がうまくいったのだ。

安達の会社の同僚で女性社員の藤崎さんが言ったセリフがポイントだ。

安達は藤崎さんの心の声をふと触れた瞬間に聞いてしまうのだが、なんと藤崎さんは安達のことを好きだというではないか!?

のちにわかることだが、藤崎さんは安達のことを「好き」だが藤崎さんの好きの意味は深かった。

藤崎さんは黒沢が安達に好意を寄せていることを知っていた上に、それに関して全く違和感を覚えることなく、むしろ安達が幸せならば黒沢とうまくいくことさえ本気で望んでいる人だった。

安達が本当に「幸せ」だと感じる姿が「好き」だったのかもしれない。

藤崎さんはいつも会社でニコニコしていて要領がよくて...etc

安達が見ていた藤崎さんはそうだったが、本人は実は愛想笑いをしていて社員との話にもうまく合わせているだけだった。(藤崎さんの心の声で分かった)

安達が見ていた黒沢も同じで、

黒沢は仕事もできて行動にそつがなく優しくてミスがない、男から見てもかっこいい男

これも結局安達の偏見だった。

本当の黒沢はいつも自分の行動が正しいのかなんて分かっていなかったし、余裕なんてない。ただ今自分ができる最善だと思ったら行動しているだけだった。だから反応が悪かったら後悔もするし安達の顔色を伺う。

黒沢も安達と同じ人間だったのだ。

それを知った安達はひどく心を動かされる。

藤崎さんや、黒沢は周りから完璧に見えすぎて状況は違えど自分と同じで(職場のなかで)つらい思いをしてるのではないかと思い、何か手助けできることはないかと安達は手を差し伸べる。

ここで4話は終わるのだが、お分かりいただけただろうか?(ホラー映像のリプレイではありません)

安達も藤崎さんも黒沢も全員がごく自然にお互いを尊重しあおう理解しあおうとしていることが、お分かりいただけただろうか?

安達は黒沢の想いを「受け止め」理解しようとし

藤崎さんは黒沢の想いや安達の幸せを尊重し

黒沢は安達の気持ちを理解しようとしている。

なんだこの素晴らしい世界は!?

日本って本来こうあるべきではないのか!?

宗教は自由が当たり前なのに、結婚や恋愛相手に関して厳しすぎやしないか!?

私はふとそう思ってしまった。

人間としてお互いに理解し尊重し居心地よく誰もが生活できる世界を作ることは、私たちに不可能なことなのだろうか?

壮大なテーマのようだが、簡単なことである。

寛容になる。

ただそれだけだと私は思うのだ。

最後になるが、制作陣の素敵な言葉がTwitterにあったので紹介しておく。

製作陣の皆さん!原作者の豊田悠さま!

このドラマが大好きです!

___あとがき___

配信を見終わり、午前1時から2時間もパソコンの前でカタカタと文字を打ってしまうほど、この作品が大好き。
#チェリまほ

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