シリーズ「霊の中に生きる」 No.5人の霊(5) ①


シリーズ「霊の中に生きる」 No.5

人の霊(5) ①

人の霊(5) - 牧師の書斎

●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです

『神の霊をもつ者』

8:14 すべて神の御霊に導かれている者は、すなわち、神の子である。
8:15 あなたがたは再び恐れをいだかせる奴隷の霊を受けたのではなく、子たる身分を授ける霊を受けたのである。その霊によって、わたしたちは「アバ、父よ」と呼ぶのである。

ロマ書8.14〜8.15

パウロがここで言っておりますように、イェシュア、メシア(イエス、キリスト)だけが神の子ではありません。

私たちもイェシュアの生命を与える御霊(聖霊)を頂いたら、皆、神の子です。神の子は神の子らしく歩かねばなりません。

歩くとは生活するということです。

神の子らしく歩くというのは、神の御霊(聖霊)に導かれて歩くということです。

神の御霊に導かれるということは、ほんとうに不思議な生涯を歩み始めることになります。

5:23 どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。

Ⅰテサロニケ人への手紙5.23

御霊と霊のミングリング

人は「霊とたましいとからだ」の三つの区分からなっています。これはパウロがⅠテサロニケ人への手紙5章23節で語っていることです。

この事実は、神が三一(御父・御子・御霊)であると同様に、今やキリストにある者(クリスチャン)にとって重要です。

この意識が希薄ですと、パウロの言っていることが正しく理解できません。

特に、ローマ人への手紙8章にある「御霊に従って歩む」ということがどういうことなのかが、正しく理解できないのです。

ただ訳語が「御霊」のことを言っているのか、それとも「人の霊」のことを言っているのかが明白ではないため、混乱が生じてしまっています。

ロマ書8章に戻ります。

御霊ご自身が、私たちの霊とともに、私たちが神の子どもであることを証ししてくださいます

ロマ書8.16

とあれば、「御霊」と「人の霊」が明確に区別できますが、「もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉のうちにではなく、御霊のうちにいるのです」(8:9)だと不明確です。

神の御霊が私たちの霊に入って、霊の部分が回復されているなら、肉と霊を区別して生きることができることをここでパウロは述べているのです。

ちなみに、回復訳は「霊の中にいるのです」と訳しています。つまり私たちが「霊の中で生きるのか」、それとも、「肉の中で生きるのか」が明確に迫られるのです。

もっとも「御霊」と「人の霊」がミングリングされているため、いつもその区別が明確でないことは事実です。しかし「人の霊」を意識して生きることは、恵みの事実として重要なのです。

私たちは皆、神の子となるために信仰をしておるのであります。

親の命を受けた者が子です。

同様に御父なる神の御霊を頂いた者が神の子であります。

ほんとうに御父の子らしい生命(いのち、御霊)、神の子としての生命がたぎっていなければなりません。

未来のことではありません。

今、たった今、現在、
御父なる神の御霊の中に滾りたつほどに
生かされているかどうか、

これを、
常に、一瞬一瞬、瞬間瞬間、天から問われつつ生きるのでなければなりません。

『霊の中に生きる』とは、
それは、、、、

『神の臨在の中に生きる』ことと
同一の意味を啓示されております。

同一の使命を託されてこの地上に遣わされて来ている者、

これが私たち神の子の本来の姿です。

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