見出し画像

頑張れなかった自分と頑張らない自分を、許そう


2年前、私は頑張れない自分を責めた。
頑張らなかった自分を認められず、ついに立ち上がれなくなった。

#頑張ることが得意頑張るべきだ、頑張らなければならない
それが、私にブレーキをかけた強い思い込みだった。


就職活動のとき、履歴書に私の長所は、「何でも全力になれること」「やり切る力」だと書いた。
書いたことは、その時の私にとっては真実で。
つまり、私は「頑張ること」が得意な人間だった。

そんな自分を、手放すことができたことを書き残そう。


「頑張らなくていい理由」がほしかった

私は今まで何度か、明確に、”仮病”になったことがある

仮病と言っても、嘘をついているわけではない。
ほんとうに熱が出ているし、喉が腫れているし、手や脚を負傷した。正確に言うと、「風邪やケガをして、ほっとした」ことが何度かあったということになる。

風邪をひいたり、ケガをして「頑張らなくていい、正当な理由」が目の前にできたことに、心から安心した。
病院に連れて行ってもらうとき、寝ているときは、肩の力をふっと抜ける、そんな時間だった。

そんな感じに、ずっと、何かを頑張ったり、がむしゃらにやることで自分が認められる、自分の価値が発揮されると、本当に思っていた。


この感覚に共感できる人はいるのだろうか…?笑


頑張ることで価値を出し続けた幼少期

小中学校の成績は抜群によかった。
今でもそうだが、大人が言っている言葉の本質をとらえることが得意だった。だから、先生には気に入ってもらえた。
ずっと肩に力を入れて、他人にとっての正解を必死に走って、評価されながら生きてきた。

そうやって頑張ることが、自分の価値だと思っていたから。

肩に力を入れすぎていたからか、小学生の頃から「肩こりもち」だった。笑

親や先生、見えない他人の正解をなんとなくなぞることは、自分の人生にとって重要でないことは、大学の頃に気がつき、【自分の意志】を大切にするようになった。

それでも、‘’頑張る自分’を手放すことはしなかった。

それが、自分の良さであり、そうすることで自分を支えていたからだ。

しなやかさを求める自分

この記事にも書いたけれど、


私は、社会人2年目に、業務量に質が追いついていかず、心身ともに信じられないほど疲弊した経験がある。

それは、納得できないことが山積みになったまま、何とか自分に意味付けをして、頑張り続けた結果の姿だった。

「これが大人になるってことだ」と自分に言い聞かせて、

「こんなもんじゃないぞ!まだできる!頑張れ!頑張れ私!」

と、自分を鼓舞し続けた。

精神科にも行ったし、薬ももらった。
その状態でも、頑張れる、やり切れる自分を信じて、やり続けた。

「頑張る自分でないと、自分で自分を認められなかったし、周りからも認めてもらえない」と、思いこんでいた。


自分が納得できていない状態で、自分の言葉、自分の意見としてメンバーや学生に発信することが増え続けた結果、

何かがぽきっと、折れた。

そして、頑張れなくなった。


常に全力じゃなくていいし、やり切らなくていい


周りからみたら、頑張っているようにみえたかもしれないけれど、自分の中では、頑張っているふりをしているだけで、頑張っていなかった。

「あぁ、これはやりきれないかもしれない。」と悟った。

「自分で決めたことをやり切れない」という事実を認めざるをえない状態になったとき、娘のまほろんの命を授かっていることがわかった。

そして、今にいたる。


私は、まほろんの命に向き合うことや、育休期間に自分を見つめなおすことで、緩やかに自分を解した。

頑張れなかった自分、頑張らなかった自分のことを認め、許すことができるようになった。

自分が決めたことをやり切らなくたって、変化してもいいんだっていう自分を育むことができた。


今は、変化を恐れなくなった。
今、過去の頑張らなかった自分も、目の前に起きている頑張れない自分も、意図的にでなく、自然と受け入れられるようになった。

それどころか、これから、私はどうやって変化していくのだろう?と、自分の未来にわくわくしている。

「頑張ること」が得意な人間というセルフイメージを手放したら、毎日を評価する自分がいなくなった。


朝起きたら、

「今日もとってもいい日が始まるなぁ!今日はどんな一日にしよう!」

と思えるし、

夜の日記には、

「こんなことも、あんなこともできた!」
「明日は、今週は、来週は、もっとこんなこともできそうだ!」

って、そう思えるようになった。


#頑張るのが得意な人間だ というラベルをはがして、
自分の好きなこととして、趣味みたいな感じに残したら、
毎日がとっても身軽で、自分に素直でいられるようになった。

異常なほど高い自己肯定感をもつ夫と、
生きているだけでこんなにも価値があるということを教えてくれたまほろんんのおかげだなぁ。

ありがとうよ~~~~~~~~~~~~






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?