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期待してます

「期待しているぞ」

上司や先輩からこんな言葉をかけられると、プレッシャーに感じる人もいるだろう。
私は、その類の人間だし、よくわかる。

しかし、「信用、信頼してます」この言葉とセットになっていたら、どうだろうか。

「信用、信頼してます。期待してます」

私なら嬉しく誇らしい気持ちになるだろう。

この言葉とは、映画「14歳の栞」という作品で出会った。
2年6組の担任の先生の言葉だ。

この作品は35人の中学生に焦点を当てた作品だし、そんなこと言ってたっけ?という人も少なくないかもしれない。

でも、私はこのシーンに目頭が熱くなった。

中学生の頃の記憶を思い出すと、私はとても脆くか弱かったように思う。

所属していたバスケットボール部でレギュラーを取って自信を持った。
12~13キロのマラソン大会で女子1位となって自信を持った。
3年4組で学級委員になり、リーダーシップを担任の先生に褒められて自信を持った。

美術の通知表が「3」で自信を失った。
眉毛が薄いと言われて見た目を気にするようになった。

3歩進んで2歩下がる感覚。

私が14歳の頃は、成功体験を積んで成長するとともに、見た目や苦手なことでうろたえることも多かった。

今思うと、「なんでそんなに悩んでいたのだろう…」というほど見た目を気にしていた。
やっぱり可愛い子は人気があったし、一目置かれている感覚がしたし。
そうでない、私は劣等感。

女性に対するルッキズムは、30代になった今でもあるように思う。
10代や20代よりはずっと減ったけど。

男性は、見た目だけではなく、経済力や地位などもモテる要素になるのに。

とはいえ、他人との比較をしても仕方がない。

私は全然可愛くないけど、芯のある可愛いおばあちゃんになりたい。
自分自身に期待してます。

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