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子どもを通して

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▼ 子どものジェンダー 子育てを通して生まれた「人はいつ自分のジェンダーを意識するのだろう?」の疑問に向き合う記事です。 ▼ 子どもから学ぶ仕事術 子どもは意外と優秀なマネジャー… もっと読む
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やさしかった日

ひさしぶりに5歳と2人で外出した1日が、とってもやさしさに溢れていて幸せだったので、忘れないように書き残しておきたい。 『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』 先日、Bunkamuraミュージアムで開催中の『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』を5歳と鑑賞に行った。 かこさとしの絵本に、わたしは自分の幼少期には出会わなかった。 子どもと絵本の出会いには、親の影響は多分にしてあると思う。 母の好みは『ぐりとぐら』だった。 わたしがかこさとしの絵本に出会っ

子どもたちのオンボーディング~その後のその後~|暮らしからHR

4歳の頃の子どもから教わったとオンボーディングの極意。 5歳になった最近も新たに、気づきをもらったので忘れる前に残しておこうと思う。 クラスで流行りの遊び この4月から5歳は年長になった。 縦割りのクラスには新しい3歳児がたくさん入ってきた。 最近、クラスではお相撲が流行っているらしい。 夫が迎えに行くと担任の先生が 「5歳くんはクラスで1,2位を争うくらいのパワーがあります」 と言われたそう。 早生まれなので身体も大きくなし、あまり力を上手には使えていなそうだけれ

子どもに教わるマニュアル作成のコツ

先日、4歳といっしょにさつまいもの蒸しパンをつくった。 (これは我が家の朝ご飯です。) とっても美味しくできたので、近所に住む祖母の家にも配りに行った。 祖母に「どうやって作ったの?」と問われたときの4歳の答えに感心した。 まず、たまごをキッチンの角でガンガンってやって 穴のあいたところに両方の親指を入れて やさしくぱかってひらいて割って 混ぜて 牛乳を入れて 混ぜて …… ・ ・ ・ さいごに かざりのおいもを3つずつちょんちょんと乗せて 蒸すの すごい! わた

子どもたちのオンボーディング~その後~|暮らしからHR

以前、子どもから教わった 受け入れる側から具体的に声をかけてあげる必要がある という、オンボーディングの極意について書いた。 また先日も、4歳の行動から 「勉強になります!」 と教わることがあったので、忘れる前に残しておこうと思う。 夫の出勤時間が早くなり、4歳は毎日、学年で1番早い日もあるくらいの時間に登園している。 4歳と同じくらいの時間に登園してくる子の中に、1学年下で、少し言葉が遅い子(Oくん)がいるらしい。 先日、担任の先生との個人面談で初めて知った4

子どもたちのピアプレッシャー|暮らしからHR

【ピア-プレッシャー】 仲間からの自然な圧力のこと。同調圧力とも言われている。断れない空気を生むなどネガティブな側面もあるが、意識の高い人がいることで周囲にポジティブな影響を与えることもある。 よいピアプレッシャーは勉強のモチベーションにポジティブな効果が期待できる。 ネガティブ:「先輩が残業してるから自分も残ったほうがいいよね……?」 ポジティブ:「◯◯ちゃんが勉強をがんばっているから私もがんばろう!」 「●●ちゃんはおはしになったんだ」 家で、お箸で夕食を食べながら、4

子どもたちのオンボーディング|暮らしからHR

ちょっとだけ、感動したことを残しておこうと思う。 【オン・ボーディング(on-boarding)】 「船や飛行機に乗っている」という意味の「on-board」から派生した言葉。 新しく乗り込んできたメンバーに対し、必要なサポートを行い、慣れてもらうプロセスのこと。 HR用語としては、新たに受け入れた人材を戦力化させるまでの一連の受け入れプロセスを意味する。 4歳の通う保育園は縦割り保育で、4歳は今年度から年中になり、クラスには後輩の年少さんが入ってきた。 昨日はオン

敬称から考える子どものジェンダーとアイデンティティ

以前、noteに『一人称から考える子どものジェンダー』を書いた。 その後も3歳は私から見るとオリジナルの性を生きている。 私の見立て「枠にはめられるのがいや?」ある日、お父さんに「3歳くん」と呼ばれたとき、「3歳くんて呼ばないで!3歳だよ!」と声を荒げた。 どうやら“くん”づけで呼ばれることが嫌らしい。なら“ちゃん”ならいいのかと聞いてみると、それも嫌なようだ。 「3歳は3歳」だそうで、どうやら敬称をつけて呼ばれるのが嫌なようだ。 でも時々「3歳さん」と呼ぶと、それは

1人称から考える子どものジェンダー

朝食を食べているとき、わが家の3歳がおもむろに 「Aちゃんに もうしらない!ふん!っていわれちゃったの……」と言ってきた。 うちの子は距離が近い。そして、しつこい。 (また、やっちゃったか~)と思いつつ 「3歳はAちゃんになにしちゃったの?」と聞いてみた。 「3歳“わたし”っていっちゃったの……」 !!!!!!! そうなのだ、3歳は生物学上おそらく男の子だ。 でも、私は本人が自分は男だと思っているかどうかは“まだ分からない”と思っている。 私 「そうなの?“わたし”