[ロボ実験記録] 自動実験に適した天秤や機器類

主旨

ロボットに化学実験をさせる際、ハードルとなるのは、器具類との接続です。

人間用に設計されたボタンやツマミ、表示機器は、あまりロボットにとってバリアフリーではありません。

最も良いのは、デジタル通信です。
USBポートやBluethoothでシリアル通信できればベストですが、残念ながら、大半の機器類は、まだそのような発想で設計されていません。

この記事では、デジタル対応と思われる器具類についてまとめます。

調査に非常に難航しています。
残念ながら、天秤以外は、クリティカルな装置が見つかっていません。
情報募集中です。

天秤

汎用電子天びん FX-iシリーズは、USB通信で計測値を送ってくれるようです。
Bluetooth®通信インタフェース(GXA-27JA)もあるようです。

Pythonで計測値を取得するコードも公開されています。

マグネチックスターラー

液体を混ぜるのに使います。

残念ながら、手頃な装置が見つかりませんでした。磁石をモーターで回すだけの装置なので、原理的には、格安で作れるはずです。

ちょっと面倒ですが、中華製のマグネチックスターラーを改造するのが良いかもしれません。

ホットスターラー

加熱をしながら液体を混ぜるのに使います。

USBポート付き、シリアル通信のモデルが15万円程度で見つかりました。
ちなみに、普通のホットスターラーは10万円程度です。

同じ会社で、秤量機能?などがついたモデルは25万円くらいで販売されていました。

制御用のGUIソフトウェアは9万円 (& 取り扱い停止)

ホットプレート

ホットプレートのみの機能に絞れば、通信機能つきの商品がいくつか見つかりました。顕微鏡などで用いる、ホットステージなども選択肢に入りそうですが、値段が高いです。


6万円程度のホットプレート。USBポートがついているようです。

制御ソフトウェアも公開されていました。

マニュアルをみる限り、GUIベースのプログラムのようです。
シリアル通信の情報は見当たりませんでした。

それ以外のホットプレート


ホットプレート単体のモジュールもあります。自分で熱電対をつけて、制御するのも選択肢でしょうか。時間と信頼性が課題です。


電子工作用のミニホットプレート(2万円程度)。
リアルタイムの制御は難しいかもしれません。


通信機能のない、デジタルボタン式のホットプレート
を、ロボットアームで操作するのも一つの選択肢かもしれません。

スマートプラグ類

装置の電源ON/OFFのみであれば、リレー回路やスマートプラグで対応できるかもしれません。

スマートプラグの多くは、Web API経由で操作するようです。ローカルネットで完結させたい気もします。詳細は調査中です。


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