見出し画像

8月13日(日) ばーちゃんに面会

祖母と15分ほど会った。
前に会ったのはコロナ前の法事なので、4年ぶりくらい。

コロナ禍で、祖母は一人で住んでいた自宅で転倒し腰を骨折してしまった。
90オーバーでの骨折なので、あわや寝たきりになるかと思われたが
幸いにも回復し今はリハビリ付き老人ホームにお世話になっている。

少し前に写真を見ていたので元気そうなことはわかっていたものの実際に会うと安心した。
買い物に行くようなカートを支えにしっかり歩いていた。顔は少しふっくらして髪や肌つやもよくなっていた。
職員さんも優しくて、マイペースに過ごされてますよ、と普段の様子も教えてくれる。
良くしてもらってることが伝わってきた。

面会場所には飛沫よけのシールドを挟んで座るスペースが設けられているものの、ばーちゃんは最初から最後まで私や妹の手を握り続けていた。
感染対策、意味ないんじゃ…と心配になったけど、職員さんも止めることなく好きなようにさせてくれた。

会っても対して話題があるわけでもない。
おばーちゃん、肌つやよくなったねとか、ごはんどんなのが出るのとか、お土産買ってきたよとか言うものの、祖母から返ってくるのは大抵、施設の無縁仏さんの仏壇にお祈りしてる、ということだった。

でも、手を握りしめている祖母の様子を見ていると、話題がなくても15分でも会うことがなによりだと思えた。

祖母は明るい人ではない。
控えめで口数も少なく親戚付き合いはしているが、友人みたいな人は近所にはいないように見える。
それでも同じ施設の利用者の方で祖母を心配してくれたり声をかけてくれる人がいるそうだ。
祖母はきっと一人でも平気なのだろうけど、やっぱりそういう人がいると聞くと家族としては少し安心する。

最初は会えたことを神妙に噛み締めているようだった祖母も、話したり写真を撮ってるうちに、気持ちが少しほぐれたのか、最後には笑顔が見られた。
それがいちばん嬉しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?