急がば回れ状態～璃月～

「急がば回れ」
今の私には一番刺さることわざだったりする。

急いで結果を求めてもいいことはない。
少し時間が掛かっても、一歩一歩確実にやっていくことこそが1番の近道である。

ということらしい。
よく使われる表現だけれども、今の今まできちんとした意味は知らなかった。

実は今の私を休養させるのにピッタリの一言なのかもしれない。

そう思ったのも、今日のこと。
流月と2人で久しぶりにランチ。そのあとは、来週の弾丸旅行の計画をたてようとカフェに入った。
と、そこで私の彼から、早退勤になった連絡。
流月といることを伝えると、自分も合流する！とのこと。
勝手に決めてるし、と半分怒りながらツッコミはしたものの、
流月がいいって言ってくれたこともあり、3人で居酒屋に行くことに。

彼と流月は顔見知りなのだけれどね、
やっぱ女二人でしか話せないことってあるから。
予定が変わると少し不服、なこともある。
もうちょっと二人で話したかったのに、って。
でも、そこで断れないのが私。わかっているのさ。

とはいえ、今日は楽しかったし、二人には本当にいつもながら感謝している。
1300円2時間飲み放題の大衆酒場に開店と同時に入る。
いろいろな話をした。

で、ここで刺さったのが先に挙げたことわざ。

二人によれば、どうやら私は急ぎすぎているらしい。
確かに、退職が決まってから約3週間。立ち止まるということもせずに、次にいこうとしている。それが私なのだ。嫌になる。
市役所への手続き、引っ越しの準備が落ち着いてきた最近。
新しい仕事に応募してみたり、ひたすら勉強してみたり。掃除洗濯料理と動き回って、とにかく家にいても落ち着くことはない。

どうにもこうにも暇な時間が嫌いで、常に予定を入れたい性格。
何もない日が、時間が不安で仕方がない。

昔からそれは変わっていなくて、幾度もこの性格が自分の首を締めてきた。潰れたこともある。
休養は時には大切で、そして今の私には休養が必要なのだということ。自覚は本当にある。

とはいえ、止まれないのだ。

流月は言った。
「璃月、今は休養を取るべきだよ」
「いつか、頑張れるその時が来ても、来なくても
あなたの価値は変わらないから。
味方でいるから」
少し言葉は違うかもしれないけれど、私はこんなニュアンスで受け取った。

その横で彼も言う。
「急ぐ必要なんてないんだから。ゆっくりね」

2人は私の味方でいてくれる。近くでみているから、私のことを大袈裟に言うと私以上に知っていることがある。

帰ってから、私は彼に聞いた。
二人の言うことはよく分かるけれど、それでもなかなか頷けずにいたから。
めちゃくちゃ酔っ払ってカップラーメン食べていた彼にこう言った。

あのさ、やっぱりもう大丈夫だと思うんだ。
休養も必要ないと思うんだ。
病気とかではないと思うんだ（実は先月、躁うつ病と診断を受けていて、それをきっかけに仕事も退職した）。
だから、もう働いていいと思うんだよ。
お金も必要だし、やっぱり私もあなたみたいに働きたい、って。

こんな時、彼はバカ正直になんでも言う。
「それを言っている時点で、自分を過信しすぎだから」
「え？」

「1番嫌なのはね、急いで仕事して璃月が自信をなくすこと。
働くことに対して、そして自分に対してもね。
だって璃月の自信は俺にはつけられない、自分自身でしかつけられないものでしょ。その力は残しておいてほしい。
今正社員としてもう一度働きだしても、心身ともに持たないし、自信をなくす一方だよ。リハビリと思って、ゆっくりやろう。
経済的なことを気にして働くのはやめよう。
ちゃんと計算しているし、どうにかなるし、そのための引っ越しだし。ゆっくり、ゆっくりしていこう」

酔っ払っていた彼は、それだけ言って寝た。

詳しくは、パンツ一丁で布団にくるまり（やはりほぼ裸族）、
昔の恋愛遍歴とか職場で使う言葉とか、仕事でやっているように、カウントし始めたり。
脈略のない話をして、寝た。
ちなみに恋愛遍歴を話したあとは、勝手に自分で話したくせに「嫉妬した？妬いた？」と聞いてくる始末。

ストレス溜まっているんだね、というと
「あるけれど嫌なストレスじゃない、
毎日幸せだもん」
と返ってきた。幸せそうでなにより。

そして彼は今日も裸で眠りについた。
私の寝る場所もないほど、セミダブルベットのど真ん中に寝ている。今年いっぱいは貯金のためにも1Ｋ同棲生活を続ける予定らしいが、大丈夫だろうか。

話はずれたが、やはり今の私は
急がば回れ状態だ。
2人が言うのだから間違いない。

意識して、意識して、休養を取ろうと思う。
そんな1日だった。

ということで、今日の交換日記はただの忘備録、と言うか二人に言われた言葉が嬉しかったというだけのものになってしまった。
でもでも、今日は来週の弾丸旅行の計画も決まったし、ケーキも食べれたし、おなかいっぱいが先に勝ってお酒飲みすぎなかったから酔わなかったし、というより最近お酒が弱くなったし、胃も弱くなったことを再認識したけれど、とっても良い1日だった。

明日明後日は怒涛の引っ越し。どうにかして終わらせる！
そして来週の旅行に備える。
ここは気合の入れどころだ。

流月！今日もありがとう！いつもありがとう！
おやすみん