「非西洋音楽」という区切り


自分自身が常々「変わり者」「マニアック」と言われるのは、いわゆる音楽というよりは「非西洋音楽」の知識が一般よりはあるからなのでしょう。逆に言うと音楽自体の「ベートーヴェンがどうの」とか「最近のヒット曲が」等々の話はかなり疎いです(笑)

だからこそ、和楽器やってる人と洋楽器やってる人の間に立って相互の説明を気づいたらしていた、なんてこともときにあるわけですが。

正直、いつになったらこの「西洋音楽」「非西洋音楽」的な枠組みは消えるのだろうか?とはおもってしまいます。「西洋音楽」「非西洋音楽」と二分して、後者の中に世界各地の民族音楽があり、我が国には日本の音楽があり云々という流れでの説明…。わかりやすくするには仕方のないこととはいえ「非」というものをつけるというのは「西洋音楽」ありきな考え方になってしまうからです。

もう少しこれら「非西洋音楽」の全体含めて「音楽」という感覚が世間一般でも共有されたなら、音楽の話もかなりスムーズになりますし、変な音楽における西洋中心主義なものは無くなると思うのですが、まだまだ道は遠いようです。

この構造を崩すためにはこの構造から説明しないといけないという矛盾(笑)

もう何年も前に民族音楽学者の小泉文夫さんあたりがこれらのことを一般に向けても分かりやすく説明されているのですが。何度も時代に合わせて説明を繰り返していく作業が必要なのかもしれません。

そもそもが西洋音楽という言葉もどこまでをさすのかも曖昧なものですし、邦楽はまた使われ方でだいぶ意味するものが変わってしまいますし。なかなか毎度語句の使い方も試行錯誤の連続です。

もう少し全体と部分を上手く説明できるやり方はないものか、と毎回悩みながら文章にしています。良い方法ありましたらご教示願いたいものですほんと。


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