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カムイバース ランドNFTスピンオフ小説

カムイバース発明家に依頼することによって
自身が所有しているランドNFTの土地にまつわるショートストーリーの
制作を依頼することが出来ます。

ご自身の希望を、伝える事も出来たり、またご自身で作る事も出来ます
今回、わたくしのランドにもストーリーが完成いしました。

シュメルArea: (114:113)


Land NFT 所有者:ayazeni
文:圭司社長

シュメルArea: (114:113)序章

序章

「ハアハアハアッ」

暗闇の中、少年は走っていた。

そして黒づくめの集団が少年のすぐ後ろを追いかけている。

「まてコラァ!!」

「クソっ どこに消えやがった?!お前ら探せ〜!!」

黒づくめの集団はそう言いながら暗闇に消えていった。

暫しの沈黙後、

「は、ははっ はぁ〜ヤバかった〜。」

少年は、たまたま暗闇で視界の悪い森の中を走っていたので、上手く彼らを撒いた様だ。

少年は安堵のため息と共に力が抜けて地面に座り込んだ。

「にしてもなんなんだアイツら!? いきなり村にやってきて、暴れ回っていて…そういや何かを探していた感じだったけど…つうか、なんで俺を追っている?それに村の人達は何故、俺に逃げろと言ったんだ?! ん〜解らない事が多すぎる。」

その時

「ガサガサッ」

草むらが音を立てて揺れる。

少年は一瞬ビクッとしたが、現れたのは目の下に傷の有る少年だった。

「なんだっ、びっくりさせんなよ、シュ」といいかけた瞬間、少年は口を塞がれた。

「ばか、デカい声だすな、また奴らが来る」と言い、右人差し指を立て口の前に出した。

シュウと呼ばれた目の下に傷の有る少年は口を押さえていた左手を話し、その後、ゆっくり指をおろす。

「アキラ、ゆっくり説明をしたいが今は時間が無い。

いいか、奴らに見つからない様にこの森を抜けて、シュメルを目指せ。いいな、シュメルだぞ!

本当は俺もついていってやりたいが、どうやら無理そうだ。村も奴らに焼き払われた」

「?! なんだってシュウ、どういう事だ?何故村が!? なんで俺が追われる?」

暫しの沈黙。

「…お前のタトゥには、秘密が有る。俺は詳しくは解らないけど、俺達モヒカン族に代々伝わる秘密らしい」

「なんだよ、それ!? 初めて聞いたぞ!秘密?タトゥ? なんなんだよそれっ!」

「…いいからもう行け、アイツらが戻って来る。解ったな。お前が逃げ切るまで俺が時間を稼ぐ」

「ふざけるな、それじゃまるでお前が俺の身代わりみたいじゃないか!?シュウ、お前も一緒に…」

行こうと言い切らない内にシュウはまたアキラの口を塞いだ。

「有難う、アキラ。 でもそれは無理だ。俺はお前をここから逃す為に、ココに来たんだっ…と 奴らが戻ってきたか、早く行けっ!」

シュウはアキラを突き飛ばすと同時に

「コッチだ、バーカ!」

そういうと、シュウは大声で叫びながら、走っていった。

「3人もいて、ガキ一人も捕まえられないのか、本当使えない奴らだな〜、悔しかったら追いついてみろ〜」

集団を小馬鹿にする様に、シュウは走りながら叫び続けた。

「あそこだ、くそ、馬鹿にしやがって、おい!さっさとあのガキをさっさと捕まえるぞ!ついてこい!しくじったら俺らの命がないぞ」

集団のリーダーらしき男はそう叫びシュウを追う! 仲間の二人もその声に従い、シュウが走っていった方向へ走り出す。そして徐々に彼らの声が遠ざかっていった。

暫くすると、再び森の静寂がやってきた。

一人訳も解らないまま立ち尽くすアキラは震えていた。

「クソッ一体何なんだよ、本当?何故、シュウまで俺を助ける? シュメルに行け?わからない事だらだけだ…」

「…ともかく今、解っているのはシュメルに行くしかないって事だけだな。畜生、こうなったらどこでも行ってやる!」

こうしてアキラ(タトゥモヒカン)の旅は始まった…

(第一章へ続く)


なんと!今回のご製作は、続編物で製作いただけるという素晴らしい
形になりました。

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