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カムイバース・TRPGザンプディポ物語【失われた歌を探そう!】欠けた恋歌のブータナ
カムイバースTRPG・欠けた恋歌のブータナ編
カムイバースのイベントでおこなわれた
ザンプディポの物語集まった冒険者たちはそれぞれの物語に挑み
失われた歌を取り戻すミッションを進めます。
本編は、「カムイバース・TRPGザンプディポ物語」でご紹介いたしました。
今回の記事では、4つに分かれた冒険者たちの物語の一つ
【失われた歌を探そう!】欠けた恋歌のブータナを紹介したいと思います。
TRPG 【失われた歌を探そう!】欠けた恋歌のブータナ
冒険者たちが体験した物語とは
冒険者 @shirosekaiさん @NONYさん @FUELGUILD-BangCardoKNRsan @Shiba@PlayMiningさん
物語への旅立ち
●ムシカからの頼み
「なァ……オバケが出るって言うたら、信じる?」 歌探しの途中だった君達を見上げているのは、ガネーシャ神の乗り物(ヴァーナハ)・ムシカである。
「いやな、近くの荒れ地から夜な夜な、恨み言のような『歌』が聞こえるらしいねん。んで悪霊(ブータナ)でもおるんちゃうかて良くない噂になっとって」
ムシカは村人から調べて来て欲しいと頼まれたそうだが、生憎、今夜はガネーシャ神の『お出かけ』に乗り物として付き合わねばならないという。
調査は別に次の夜にしてもいいのだが、悪霊の噂に怯える村の子供達を見ていると、先延ばしは心に小骨が引っかかる。
「……なあ、ワイの代わりに噂がマジか調べてきてくれへんか?」
恨み言のような『歌』が聞こえる、とムシカは先ほど言った。歌探しをしていた君達は、もしかしたら自分達が探すPiyaPiyaの歌に関連することかもしれない、と直感するだろう。となれば断る理由はない。
君達の承諾に、ムシカは「おおきに、助かるわ!」と笑みを浮かべた。
「手伝われへん代わりに、ガネーシャの宮殿から武器になりそうなモンをコッソリ持ってきたるわ。……パッと使ってすぐ仕舞えばバレへんやろ」
誰にも言うなよ、とムシカは小声でそう言った。
●その日の夜 かくして、君達は件の荒野へ足を運ぶ。
夜空は満天、星と月が君達を照らす。
……ふと、風が運んでくるのは『歌』だった。
「ええか、くれぐれも無茶すんなよ」
――ムシカがそう言って持ってきてくれた武具をまとう君達は、緊張に表情を引き締めることだろう。
『歌』は音量を増していく。それは声ならざる声、もはや言葉にならぬ絶唱、恨みのこもった『悪霊』の声。
――君達の前に、黒い人影が現れた。
それは欠け歌の悪霊。旋律と共に想いを千切られ、放置され、焦がれ切ってドス黒く染まった恋慕と情愛。
男にも女にも姿が揺らぐ、しかしたった一人の悪霊は、君達へ牙を剥いた――!びのようにしか聞こえないけれど……感じる。
歌とは心の叫び、感情の芸術であるがゆえに。
ムシカの頼みを受け。立ち向かう冒険者たちの行方は!!
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