カムイバース・TRPGザンプディポ物語【失われた歌を探そう！】さあ愛の光で満たして

カムイバースTRPG・さあ愛の光で満たして編

カムイバースのイベントでおこなわれた
ザンプディポの物語集まった冒険者たちはそれぞれの物語に挑み
失われた歌を取り戻すミッションを進めます。

本編は、「カムイバース・TRPGザンプディポ物語」でご紹介いたしました。
今回の記事では、4つに分かれた冒険者たちの物語の一つ
【失われた歌を探そう！】さあ愛の光で満たしてを紹介したいと思います。

冒険者たちが体験した物語とは

@ayazeniさん @アケジさん @kamidaiさん @JHIES/PGGさん @iwaseshi@PlayMining

物語への旅立ち

●取扱注意……　月が綺麗な夜だった。　月の守護神・ヨミが虚船に乗って散歩していると――子供の啜り泣く声が聞こえてきた。　

見下ろせば、小さな民家の小さな窓辺、寝台から上体を起こした小さな女の子が泣いている。　

ヨミは心優しき女神だ。少女の涙を放っておくことはできなかった。

「――そこの子供、どうして泣いている？　……なに？　怖い夢を見た、と？」　ヨミは彼女を励ましてあげようと思った。

「ふん、しょせんは夢だろう。おまえが生み出した妄想にすぎない。

泣いたってどうにもならないだろ」　夢は夢、現実のことじゃないから怖くないよ、大丈夫。泣かないで。――と言ったつもりだ。

「夜は眠る時間だ。おまえが眠るまでここで見ているからな」　さあ、よいこはもうおやすみ。大丈夫、私が傍にいてあげるから。
――と言ったつもりだ。　ヨミに悪意はなかった。

しかし、不器用だったのだ。声音も毅然として厳しくて、無表情で……子供は叱られたような、突き放されたような気持ちになってしまい、ワ～～～ッと泣きながら布団を被ってしまった。

「お、おい、なぜ泣く！」 「あっちいって！　ヨミさまなんかきらい！」 「な゛ん゛ッ……:bangbang:」

●気分は新月　

その心はお先真っ暗 『失われた歌』を探すべく、村を歩いていた君達は、路地裏で倒れているヨミを見つけた。一体どうしたというのか、慌てて駆け寄ってみると。

「私は……神失格だ……つらい……」　ヨミは物凄く……凹んでいた。凹みすぎて立ち上がる気力すらない様子だった。　

かくかくしかじか、彼女は昨夜の出来事を君達に話す。話したことで自己嫌悪がぶり返し、彼女は鉛のような溜息を吐いた。

「泣いていた子供を更に泣かせるなんて、私は……最悪だ……」　
これは……慰めてあげた方がよさそうだ。　と、どこかから、小さく歌が聞こえた。　

歌詞は精確に聞き取れなかったが――それは「優しさ」「許し」を含んだ歌。

カムイバース大全集国民作品ページより

ヨミ様は立ち直れるのだろうか？国民たちの冒険の行方は