本質を見極める

「腕を肩より上げると力んで相手が押せないが、腕を下げると力みが抜けて押せるようになる」と説明されることがあります。
自分でも力むのが分かるし、相手を押すと確かに押しやすさが変わるので、一見正しそうに思えますが本質的ではありません。

本質は「肩甲骨と腕が連動して動いているか」です。
肩甲骨と腕が連動していれば腕が肩より上がっていても力が伝わるし、そうでなければ下がっていても力が伝わりにくくなります。

身体に関する言説にはこのような一見正しいけど本質から外れているというものが多く見られます。
結局のところは力みが抜けるかどうかを体感で見極めるしかありません。
力みが抜けたという感覚を養う必要があります。

なお、肩甲骨と腕の連動については拙著「姿勢の研究 上半身編」で詳しく説明しています。

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