見出し画像

ビザかやりたいことか

永住権

オーストラリアの大学を卒業して今は卒業ビザで働いて生計を立てているが、この国に永住して結婚して子育てしたいという想いが強くなり、本格的に永住権を取る方法を模索して正直道に迷っていた。

こちらの大学の学士号は持っているし、IELTSもあるが、永住権を取るには政府が指定した職業に就き数年の勤務経験があって初めて永住権にアプライできるようになる。大学をこっちで卒業した私にとっても非常に厳しい道のりだ。

周りの永住権持っている人に必死になって聞きまくって人生相談も沢山した。ほとんどの人はパートナービザ/オーストラリア人と結婚するためビザが降りた人たちで、自力で会社からスポンサーになってもらって取った人はいても本当に僅かだった。

自力で取った人は何年もその会社で働いてビザをもらった瞬間に会社辞めてやりたいことを始めたり。

私も移民法に詳しい現地のエージェントを知人から紹介してもらい、そこを通して永住権獲得までのパスウェイを考えようと思っていた(思っている)。

現段階の私のリサーチによるとやはり、政府の指定する職業に就いていなくてはならなくて、それも看護師や美容師、会計士、保育士など今からまた学費を払って何年間か勉強したのちに職務経験も何年間か必須で、最短で見積もっても5、6年はかかると思っておかなくてはならない。


幸せとは?

ここで私はふと思った。このままビザのために新しく勉強をしてその仕事に就いてくださいと言われて今後興味のないことを5年続けることが私の幸せに果たして繋がるのだろうか?

私がこの国で永住権を取りたい理由はただ単に四年間住んでみて住みやすい国で、将来子育てをこの国でしたいと思ったから今の段階で私が永住権を取らなくてはと思ったからである。

私の人生の目標は結婚して幸せな家庭を気づいて子育てをこの国ですることになっていた。

この目標は何も間違っていない。が、これだと結婚して子供が出来たら私の人生においてやりたいことは達成されてしまう。これは一つの叶えたい夢であって私は他にもやりたいこと、興味のあることをやることも幸せの過程なのであると気がついた。家庭を築くことだけが幸せではない。


今見ている世界は小さい

高校時代からの何でも話ができる友達に相談した。その時の彼の言葉に感銘を受けた。

「今いる俺たちの見ている世界は本当に小さくて、そこから出てみると意外と色々なチャンスがあったりする。つまり今ある世界だけで全て決めようとしなくていい」

「歳を取ってから何か新しいものを始めるよりも、若くていくらでも方向展開できるうちに興味のあること何でもやっておくことに越したことはない」

この言葉を聞いて、子育てをオーストラリアでしたいがために永住権を取ることしか頭になかった私の世界がひらけた気がした。

正直心の中でモヤモヤしていた。このままビザを取るために20代生きたとしてそれは本当に私が心からワクワクしてやれることなのだろうか?

「やりたいことをしていれば、パートナーや結婚、家庭はその後についてくる」と彼は言っていた。

そんなに生き急ぐ必要はない。私は永住権獲得だけに焦点を絞られるのではなく、今20代のうちにこうしてオーストラリアに滞在できる期間でどれだけ悔いなくやりたいことを達成できるかをもっと考えてワクワクするような日々を過ごしたいと心から思った。だって10年後に今と同じだけの活力と体力はないかもしれないから

この国が大好きな私にとってはもしかしたら永住権は取れないかもしれないという不安もあるけれども、それでも無理してやりたくないことをして限られた人生過ごすよりもやりたいことをして生きていれば必ず結果はついて来ると信じて頑張ろうと思えた。

人間はやっぱり心から成し遂げたいと思っていることを考えて生きていた方が何かと良い方向に人生転がることの方が多いですよね。過去の私の経験も信じて今回もワクワクすることだけを考えていきます。


視野が狭まったら友人に聞いてみるのも一つの手段だと学んだ日でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?