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47歳で自然妊娠、順調にご出産された方のお話

皆さん、こんにちは。中医学アドバイザー、鍼灸師の趙です。

近年、女性の社会進出に伴って、晩婚化、出産の高齢化が進んでいて、不妊でお悩みの方の平均年齢が段々高くなってきている実感があります。今日は不妊でお悩みのたくさんの方の中で、47歳で自然妊娠、順調に出産された例を紹介したいと思います。

記憶は1年前に遡り、世の中が新型コロナへの不安や恐怖に包まれる真っ只中、まだ寒い2月のある日、46歳の女性(Yさん)がご来店しました。事情を詳しく聞くと、ちょうど4回目の胚(胚盤胞)移植をして、また残念な結果だったとのことでした。
妊娠を考え始め4年、43歳の時から不妊専門クリニックに通い始めて、色々な検査の結果、黄体機能不全だと言われ、ヒューナーテストの結果も悪いし、年齢の事もあって、すぐ体外受精に進んだものの、なかなかうまく行かず、経済的にも、精神的にも厳しくなって、そのまま病院の治療を続けて良いのかを疑問に持ち始めたその頃、ちょうど誠心堂を知って、一度相談したいなぁという思いでいらしゃいました。さらに話を聞いていくうちに、41歳と42歳のときに化学流産を経験しておられ、妊娠できたとしても、また流産を繰り返さないかという不安もありました。

普段は足が冷えやすい、たまに軟便、舌は色が薄くて、紫っぽい、全体的にむくんで大きくなっていて、縁に歯の形がくっきりついています。
体調や舌の状態から、中医学的に、身体の元気の源である「気」、卵胞と子宮内膜の成長に必要な栄養である「血」、そして次世代に引き継ぐべき生命力の源「腎精」が共に不足(気血両虚、腎精不足)していて、さらに冷えによって骨盤周りの血行が悪いこと(寒凝血瘀)が妊娠を妨げていると考えました。
治療は気血を補う漢方薬、冷えを改善して骨盤周りの血行を良くする漢方薬をさらに生理周期に合わせて調整し、加えて動物性の補腎薬で妊娠力を高めることに。体質を改善しつつ、卵巣と子宮力を高めて、卵子の質を改善することで自然妊娠を目指す。体外受精の妊娠率も高くなるし、妊娠後のリスクも軽減できます。同時にリスク管理において、状態によってホルモン値を検査したり、不妊クリニックの治療を併用したりということもアドバイスしました。
また、漢方薬の効果を最大限に生かすため鍼灸治療もお勧めしました。ご本人はスポーツインストラクターをやっていて体力には割と自信があった様子ですが、色々お話ししているうちに気づいた部分も多々あったようで、漢方と鍼灸を併用しつつ生活改善にも努めていただきました。

結局その後もコロナの脅威はなかなか落ち着かず、不妊専門クリニックにも行けないまま時間が経過してしまっていたのですが、漢方と鍼灸治療を始めて11ヶ月後に、努力の結果が実り47歳で自然妊娠できました。
流産への不安もあったので、妊娠中もずっと安胎の為に漢方薬と鍼灸治療を続けて、そのおかげもあってか妊娠中はずっと体調良好で逆子も治り、妊娠後期に少し蕁麻疹に悩まされたくらいで、今年9月無事に女の子を出産し母子共に元気に過ごされています。
先日また電話を頂きまして、産後ケアの漢方薬をそろそろ飲み終えて、更に薬を追加したいというご連絡でした。声も相変わらず明るくて元気そうでした。今はご主人様と力を合わせて、楽しく子育てしていてとても幸せだそうです。微笑ましく幸せな三人家族の様子は電話越しでも想像がつきます。信じ続けて頑張り続けて、努力が報われて本当に本当に良かったです!

 
Yさんの例は高齢不妊症の患者さんに希望と勇気を与える例です。成功のカギは、漢方薬を信じ続けて、言われたことを素直に実行したこと、漢方薬と鍼灸治療を併用したこと、そして前向きな気持ちを持てたことです。40代の方、病院の治療が上手くいかなくても、諦める前にぜひ一度漢方薬をお試してください。勇気をもって、一歩を踏み出せば可能性は更に広がるかもしれない。子宝希望の皆さまが夢を叶えられることを心よりお祈りしています。


中医学アドバイザー 趙貞華
薬剤師 早川友樹

誠心堂薬局 池袋店
漢方カウンセリングは予約制で受け付けております
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