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【無謀すぎるチャレンジから得られたこと】

とあるご縁から、
本の著者が参加する読書会の進行をさせて頂くことになりました。

取り組む本は、「人を動かす話し方」。
これは赤羽雄二さんという方のご著書です。

赤羽さんはこれまでとてもたくさんを本を執筆されています。
「0秒思考」などは、今この記事をこれをお読みのあなたもご存知かもしれません。
 
せっかくの機会なので、自分が一番「この読書会から学ぶ人」になろう。
それが、この読書会を開催するにあたって私が決めたことです。
  

本からの学びを、どこで活かすか?

「何かを相手に伝えたり、提案しようと思ったら、
伝え方がすごく大事。というのがこの本で伝えてあることです。

① 伝える前の段階
② 伝える段階
③ 伝えた後の段階・・と、

コトを成していくためにやるべきことを3ステップに分けて
分かりやすく書かれてあります。

私はここに書かれてあることを、働き始めて現在3か月の職場で実践してみようと思いました。

こんなご提案をしてみようかな。
と思いついたことがあるのですが、
この職場に新参者の私はまだ、
仕事の流れからメンバーの特徴まで、いろいろなものを全く把握しきれていない状態。
 

・・・まずは様子をみてから。そうでないと、
提案してもうまくいくはずがない。

・・と思いつつも、
「ではそれが把握できるのって、いったいいつなの?」と自分に問いかけてもみました。

うーん・・・。
いつまでもずるずると先延ばしにする。
→そのうちに職場の雰囲気や慣習にも馴染み、
提案がしづらくなって”事なかれ”な毎日に陥ってしまう可能性も大いにある。
  
ならばここは、まだ“姿勢・仕事のやり方”など
いろいろなことが固まっていないうちに、
ちょっとだけ「尋ねてみる」という形で声を発してみようと思いました。
あれこれ「知らない」新参者だからこそ出来ると思ったのです。


ちょっとだけ、自分の考えを提案してみた

あ、いま訊けそうだなというタイミングを逃さず、
上司にとある質問をしてみました。

私の意図は、質問の体をとって
とあるご提案をしてみたつもりでした。

すると
「んー・・その考えは根本的に間違ってる。」と即答され、
なぜそうなのか?を滔々と説かれました。

心のどこかで、「お。それは面白いかもしれないね。じゃちょっと、ちゃんと企画書だしてみて。」
なんて言って頂ける可能性もあるかなーなんて淡い期待をしていたりもしたのですが、その業界で百戦錬磨の人たちからすると、私の思いつきなど、ずいぶんと能天気な話なんだなということが分かりました。

しかもこの数日後に、私の確認ミスからとんでもない迷惑をほうぼうにかけてしまいお詫びの行脚をして回る始末。


何かを提案する・話を聞いてもらう前提として、
周りの(特に上司の)信頼を勝ち得ていることがとても大切と、この本の中でも説かれています。

従って、私は「そもそも人と信頼関係を築く」段階からつまづいている。

しかしそれでも、
ぜんぜん準備万全ではなかったのだけど
私は自分の発案を思い切って周りの人に伝えてみて、よかったと思いました。

なぜなら、
その問いかけがあったことで
「なぜその考えが間違っているのか?」という
その上司の考えを聞かせてもらうことが出来たし、
相手にも私の状態を知って頂くことが出来たからです。


何より良かったのは、
発することによって関わる方々と 今までよりも考えや人となりに近づけたこと。
何かを成していくには、ここは土台となるのではないかなと思います。
それが出来ただけでも、コトは前に進みました。
もじもじ躊躇していたら、こんなに短期間のうちにその上司と、
また他の社員といろいろな話題について今ほど話せるようになっていなかったでしょう。

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ところで私はこのように職場で実践していますが、
参加くださった方々はいったいどのような理由で今回の読書会に参加されたのかな?と伺ってみたところ・・・

・仕切り力を上げるヒントを得たい

・大人数の会議で質問を投げかけた時に反応が返ってくるにはどうしたらよいか

・仕切る時の心構えを学びたい

・相手とうまくコミュニケーションし、仲間づくりができるようになりたい

・他人の視点を持てるようになりたい

・・・こういった理由から、参加を決められたようです。


著者である赤羽雄二さんの質疑応答では、いろいろな質問が出てきました。

参加者さんからのご感想を抜粋すると・・・

「赤羽さんの守備範囲は無限大で、今回も参加できて本当に良かったと思いました。「大切なことは、我慢しないできちんと伝える」こと。そして、伝える前に、しっかりと考えを深めておくことが必要。伝えられないのは、感情が邪魔をして(仕事でも、プライベートでも)、深く考えられていないのかもしれない、と気づきました。
本当に大切なことに時間を使う人生にするために、これからも、一歩ずつ、自分を変えていければ、と思います。」

読書会の最後には、
皆さんそれぞれが得られた【気づき】と、
それを行動に移していくための【小さな一歩】をあえて口に出して頂くのですが、
参加された方は、以下のような気づきや小さな行動宣言をなさっていました。


【気付き】
①いつも相手の立場で考え行動する。
②共感と合意は似て非なる状態である。
③目の前の課題を克服する方法はいくつもある。
④人生は短い
【小さな一歩】
赤羽さんの他の本も読んでみようと思います。

【気付き】
①ドアは鍵をささないと開かない。
②人生は短いから大事な人のために時間を使う。
③諦めない。大儀があれば今回だめでも次回につながる。
【小さな一歩】
”ながら”を減らして一つ一つ完了させる。

【気付き】
①いつも相手の立場で考え行動する。
②共感と合意は似て非なる状態である。
③目の前の課題を克服する方法はいくつもある。
④人生は短い
【小さな一歩】
赤羽さんの他の本も読んでみようと思います。

などなど・・・。

完璧な準備が出来る日など、来ない。

私は今回の読書会や赤羽さんの質疑応答を拝見していて、
昔、とある方のインタビューを読んで印象に残っていた言葉が思い出されました。
それがこの、「完璧な準備が出来る日など、来ない」です。

今回の経験から、「どんな状態でもやった方がいい。」と思いました。
なぜなら、どんなに低くても現在の力を出し切ったほうが とても気づきが起きやすくなるから。
いまの私みたいに「現在の状態では準備20%」という状態でも、出せば得るものがありました。

じたばたしながら。焦ったり緊張したりしながらやったことで、
その後「あれは、どうやればよかったの?」と必死で回収しようと、乾いたスポンジが水を吸収するように周りの会話などに注意を払い、見るもの聞くものからヒント拾うようになりました。

「実際にやってみること」は、自分にとっての「質問を先につくる行為」となるんだな。
どんな状態であれ質問が自分の中に立つと、何かしら得られるものがありました。
その問いに必要な答えを探すスピードが上がるのでしょうね。


日々、自らに適度なプレッシャーをかけながら実際にやってみる。

今回の読書会から得た教訓は、
「本に書かれてある有り難いヒントは、実践して初めて血肉となる」という実感と
「せざるを得ない状況を作るのがコツ」なんだな、ということでした。


数名の読書会ファシリテーターで持ち回りながら開催している、この「モーニング読書会」。次回2021年11月7日(日)は「座右の書で一か月を振り返る」(主催:神山拓也さん)です。お申込みはこちらから出来ます。https://peatix.com/event/3061011/view

この記事の、著者赤羽雄二さんの質疑応答つきの読書会「人を動かす話し方」。次回(最終)は11月28日(日)に開きます。https://peatix.com/event/2876159/view






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