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人を動かす「取り組み方」

だいたい物事がうまく進まない時は、
相手に非があるのではなく自分の段取りや伝え方、フォローのしかたがまずいだけ。

伝え方には3段階あり、
それぞれ押さえるべき勘どころがある。

それぞれの段階分けて解説と具体的なアドバイスが載っている
「人を動かす話し方」という本を、読書会の課題本にして3回にわたって読み進めてきました。


1分間でA4サイズの裏紙に、
問いとそのアイディアを一気に書き出す、といった思考のトレーニング法「0秒思考」。

海外にも翻訳され読まれている「0秒思考」の著者である赤羽雄二さんが書かれた本です。

第1段階:仕込み
第2段階:仕切り
第3段階:仕上げ


今回はこの第3段階である
「仕上げ」について書かれた章に取り組みました。

かいつまんで書き留めますと、

第2段階である「仕切り(相手へ伝える)」でうまく場を仕切ることができ
相手があなたの何らかの提案に合意したとしても、それで話が終わったのではない。
最後まで徹底的にフォローをすることが大切ですよーという内容です。

例えば、関係者にお礼のメールを送るとか。
相手が仲間をつくっていくお膳立てをするとか。
相手が動かざるを得ない状況を作ってフォローしていくなど・・。


会の終了後、参加者さんからはこんな感想をお聞かせ頂くことができました。


参加者さんの感想を一部抜粋

*本日の読書会で得られたもの
→自ら変化を遂げている方の言葉を聞いて、「みんな仲間だ」「僕も頑張ろう」と思えました。

*赤羽さんの質疑応答から得たもの
→以下の言葉が特に印象に残りました。さっと行動にうつします。
「発信すると情報感度が上がる」
「本気でやっているか」

*それをどう日常で実行していくか?
→仲間をつれてきて、外圧の効果を高め行動します。


*気づき
・他人を動かすには、まず自分が変わること。
・自分を変えるのは容易ではないけれど、
 その理由を案件ごとに考えてみる。

*小さな一歩
・(情報だけじゃないけれど、)取捨選択を後回しにしない。

などなど・・。


0秒回答は、実践の賜物  

この読書会の目玉は
著者である赤羽雄二さんが参加され、
読者からの質問に直接お答えになる、という点です。

さすが0秒思考の提唱者であるだけに、
どんな質問に対しても
その問題に即座に光が射すアドバイスをなさいます。

参加者からの質問に答える赤羽雄二さん

それが圧巻なのですが、
それだけ赤羽さんがこれまで考え、実践、そしてその結果をもとに検証し・・
といったPDCAを大量に回し続けてこられた結果であることが
お話を聞くとよく伝わってきます。


「ベストを尽くしていると勘違いしている人が非常に多い」


参加者さんからの質問タイムでは
会社のなかで協業をしていく人や、
部下を動かしていく立場にある人からの質問が多かったのですが、

そうした質問に対して
赤羽さんがアドバイスされることは
「相手の話を真剣に聞く」とか
「相手のいいところを伝えてあげる」など、
特別難しいことはおっしゃっていませんでした。

けれど・・

「私たちは何となくわかった気になって聞いている。
これじゃダメです。」

「ベストを尽くしていると勘違いしている人が非常に多い。」

「常にベストを尽くし続ける。
これって睡眠時間やプライベート時間を削れと言ってるんじゃないんですよ。
適当に時間を過ごしても仕方ないと言ってるんです。」

「常にベストを尽くす。尽くし続ける。
そんなふうに自分のやる気が高まる人とつながり続ける環境をつくることも大切。」

といった赤羽さんのメッセージが刺さりました。
読書会の終了後に行った運営チームでの振り返りの際や
参加者さんからのご感想にも、この話がたびたび挙がってきました。

やり切ることが、とても大切なんですね。
やり切ると、物事はしかるべき結果になっていく。
はなしはとてもシンプルでした。


「人(の内側)を動かす話し方」


私たちはどこかに魔法のような匂いのすることばに、つい惹かれてしまいます。
この本のタイトルだって、
「これさえ言えば人が動く」的な匂いがしますが、なんのことはない。
普段から相手と関わりをもって信頼関係をきちんと築いておくことや、
相手の状況、言うことに全力で意識をむける
といったコミュニケーションの王道について説かれてあるのです。

でも、それを全力でやっていますか?
と私たちは問われている。

全員もれなくできる。
でも、徹底的にそれを実行する人が少ないという事実。
だからあとは、自分が徹底的にやり続ければ、そうなりますよ。
ということなのですね。
  
これは、人の内側を動かす自分の在り方について指南してある本でした。


「呼ばれれば何度でも行きますよ」と快諾くださった赤羽さんに
「また直接質問できる場を開きたい」というチームの想いから、
3倍速で成長し結果を出すための指南書「最強の独学仕事術」という本を課題本にして学んだことを実践していく読書会(全3回)を開きます。

第1回目は12月26日(日)です。

どんな状況下においても
己の力を高め、発揮できる方法を会得していきましょう。


モーニング読書会では、
数名の読書会ファシリテーターが交代で、
いろいろなテーマで読書会を開いています。

次回は以下の通りです。

2021年12月8日(水)
「読書で旅する」

2021年12月12日(日)
時代の潮流を読む。課題本「メガトレンド」





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