20230605 つらいニュースの多い日
今日は夕方から気分が下り坂。いくつかのちいさなミスを指摘されて、オフィスからの帰り道に寄った店ではレジの打ち間違えが起こって列がなかなか進まず、英会話の先生はパソコンで何か作業しながら上の空で喋っていた。
なんだかぐったり疲れてしまってSNSをぼんやり見ると、驚くようなニュースがいくつも流れてくる。トランス女性への脅迫、知人の関わっているLGBTQsユースを支援する団体がデマによってTwitterを閉鎖せざるを得なくなったこと、そして、すぐそばのアジアの国で、レズビアンカップルと思われる人たちが殺されたこと。こんなに、すぐ近くで。
差別なんかないと、言う人がいる。でも、現実にここにあるということが、次々に証明されてしまっている。私たちは、生きる権利すら脅かされている。どうして暴力は、弱い人や違って見える人に向くんだろう。なんにも悪いことなんて、していないのに。普通に生きていたってつらいことがたくさんあるのに、殺されたり自殺に追いやられたりする。なんで。ひどい。
怒りのあと、無力感とおそろしさがひたひたとやってきた。なんとかそれを追いやって、これを書いている。机の上には、「武器としての国際人権」という本。気持ちを吐き出すための手帳。今日やろうと思っていたことはできなかったけれど、なんとか、絶望せずに、生きていかなければ。書いたり、話したりすることを、少しでもし続けなくては。今日は無理でも、明日、明後日はできるかも。
疲れたらSNSを離れた方がいいと人は言う。それは確かにそうなんだけど、私はまだ、全面的にはその意見を肯定できない。今、起こっているひどいことを、見逃してはいけないという強迫観念じみた気持ちがある。テレビでは報道されないかもしれない。でも、なかったことにされたくない。
最後に、タイで同性婚とトランスジェンダーに配慮する法律を作ることを次期首相の最有力候補となっている人が約束したというのを見かけた。今日唯一、よかったと思ったニュース。プライドマンスのためだけの言葉じゃなくて、本当に実現されてほしい。タイは昔から性に寛容と言われつつも、法制化が遅れた国だから。タイBLやタイGLを私も楽しんでいるけど、そんなコンテンツがたくさんある中でも法律で守られてこなかった当事者たちが、どうか報われてほしい。
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