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運営代表の自己紹介と匿名性自伝ウェブサービスArkchiveの説明
こんにちは!はじめまして。Arkchive(アークカイブ)運営代表です。
わたしは匿名で自伝を投稿・共有するウェブサービス「Arkchive(アークカイブ)」を開発・運営しています↓
<URL: https://www.ark-chive.com/ >
投稿された個人の思いや経験を未来の人々に活用してもらうめ、Arkchive(アークカイブ)の長期的な運営方法を模索しています。
運営者自己紹介
私の簡単な自己紹介ですが、工学系分野で大学・大学院を 修了後、機械系エンジニアとして国内外で勤務してきました。趣味は個人伝記を読むことです。
そんな趣味が高じ、2021年より匿名性自伝ウェブサービスArkchive(アークカイブ)の運営をはじめます。
自伝の魅力
まず自伝を読むことの魅力ですが、人物の人生を共感をもって追従し、結果的に多くの知見をもたらしてくれるところにあると考えています。
例えば、「シベリア抑留・雑草と岩塩(著:益田たかし)」という自伝があります。こちらは図書館で見つけた一般の方の自伝で、大正時代に山梨県で生まれてから、定年後までの半生が描かれています。
序盤の内容では、生まれ育った家庭が豊かではなかったことや、勉強も苦手だったため中学には進学できず、小学校の卒業と同時に住み込みで働いていたことが記されていました。また、太平洋戦争では中国に出兵し、敗戦後はロシアでの長い抑留生活について記録されていました。何とか生き延びて日本に帰国してからは、就職先の倒産を経験しながらも、厳しい時代を生き抜いた日々がまとめられています。
わたしも授業や教科書を通し、大正時代、太平洋戦争やロシア抑留、昭和の高度経済成長を学びました。が、実際に当事者の体験を追うと、それらの歴史が教養としての知識から、ずっとリアルなイメージへと昇華されていく感覚を覚えます。
特に、ロシアで強制労働を強いられていた記録は強烈なものでした。氷点下30℃以下という極寒のロシアで木の伐採作業を強いられ、雑草を食べながら生き延びたそうです。この日本が辿ってきた歴史を考えるきっかけになり、これから進むべき方向性についてわたしたちの世代が大きな責任を担っていることを改めて実感します。
また、昨今、年金問題が取り上げられるようになり、老後の生活が危惧されるようになっています。本自伝を読むと、実は昭和の方々も全く同じ問題を抱えていたことが分かります。この自伝の執筆者は帰国後、先輩の紹介を通じて小さなメーカーで働くことになります。現代の感覚では、ようやく安定した生活になったように見えます。しかしながら、当時の中小企業は退職金制度がなく、さらに年金制度も存在しなかったため、若いうちから老後の生活に備える必要があったことが記されていました。
全く異なる時代でありながら、同じ問題に向き合っていることに共感を覚え、どこか勇気が湧いてきます。また、児童労働といった社会問題が大幅に改善されてきたことも実感できました。もっとも、先人の積み上げによって改善に向かった問題がある一方で、新たに生じている少子高齢化問題や、解消が困難な経済格差の問題が残っていることも痛感します。
経験が失われてきたこれまで
今回は図書館に保管されている自伝の一つを例に挙げましたが、ここから想像を膨らませていくと、さらに多くの方々の積み上げによってこの文明社会が成り立っていることを認識します。とはいえ、残念ながら、そのほとんどの方の半生は自伝として残ることなく、経験が十分に活かされることのないまま失われていってます。
これは仕方がないといえば仕方がないでしょう。これまで、情報を保管・共有する手段として、紙や岩に文字を書く方法が中心でした。自伝を後世へと残すハードルは高いものです。
ただし、現代ではどうでしょうか。高度に発展したIT技術により、情報の保存・共有のコストが大幅に下がりました。そのため、多くの方にとって自伝の作成が容易になり、長期保管も現実味を帯びつつあると言えます。
そうなると、これからは多くの方の自伝が執筆・長期保管され、未来で活用されると予想することができます。個々の経験が一層活かされ、より効率的な文明の発展のための議論が可能になる未来です。最終的に、人類が抱える多くの課題(貧困問題、食糧問題、宗教問題、ジェンダー問題、少子化問題、教育格差、経済格差、移民問題、気候変動問題、エネルギー問題など)に対し、社会はより効果的に向き合っていけると考えています。
ここまで長くなりましたが、自伝の可能性や想像する未来の実現に向け、企画・開発されたWebサービスが匿名性自伝ウェブサービスArkchive(アークカイブ)になります。
Arkchvieを運営する上で重視すること
Arkchive(アークカイブ)を運営していく上で重視することは、「執筆いただいた方の自伝を長期的に記録すること」になります。
長期にわたって安心して自伝を執筆していただけるよう、プライバシーの保護に最善の努力を尽くして参ります。
また、Arkchive(アークカイブ)は"個人の自伝に特化した図書館"のような公益的な事業となることを目指します。
ご協力のお願い
Arkchive(アークカイブ)は国内外を問わず、たくさんの方々に自伝を執筆していただき、現在から未来にわたって、多くの方に共有されることを目指します。
多忙な日常の中、大変恐縮ではありますが、本記事を読み、「面白そう!」と思って頂ける方がいましたら、自伝の執筆を何卒よろしくお願い申し上げます。
ユーザー登録と執筆方法はこちら↓
<URL: https://www.ark-chive.com/pages/what_arkchive >
なお、アークカイブ運営チームは、執筆いただいた全ての方の自伝を拝読し、お礼のメールを送らせていただいております。
ご不明な点がありましたらお気軽にご連絡ください
Arkchive(アークカイブ)を利用するうえでご不明な点などございましたら、「クリエイターへのお問い合わせ」から何なりとお申し付けください。
(返信まで数日かかる場合もございます。あらかじめご了承いただけますと幸いです。)
Arkchiveのこれから
現在、Arkchive(アークカイブ)は有志によって運営されています。ですが、公益目的事業として「無料で自伝の執筆・共有を実現し、長期的に保管していくこと」を実現するにあたり、事業資金も必要になります。募金を収益源としつつ、然るべきタイミングで非営利法人として運営していくことを検討しています。
募金していただいたお金は、自伝を未来に届けるために使わせていただきます。この度は心よりお礼申し上げます。