アクティブな高齢引きこもりと8050問題
あと数年でバブル世代のアクティブな高齢引きこもりたちが社会に発見され、社会問題になるのではないか。
私には、引きこもりというと家にこもりっぱなしとか、家で暴れるとか、人とうまく話せないとか、そういうイメージがあった。しかしどうもそうじゃないアクティブな高齢引きこもりもいるらしい。
アクティブな高齢引きこもりは、コンビニなんか問題じゃないぐらい消費行動ができる場所には行ける。
歯医者とか美容院も問題ない。会話もこなせる。
一時的な付き合いだし、無職であることがバレないからだ。
参考書籍
久世芽亜里『コンビニは通える引きこもりたち』
アクティブ高齢引きこもりは消費に浪費が大好き、不便なことは耐えられない、でも自分では働かない、働けない。
働いていた人もいるが、なんらかの事情で今は無職。
我が家は8050問題をかかえている。
だから8050問題について色々と調べてはいるのだが、本を読んでも我が家の状態と近いところはほとんどない。
我が家の引きこもりはアクティブな高齢引きこもりで、子どももいる。子どもはフリーターだが、引きこもりとの境界がかなり危うい。
アクティブな高齢引きこもりは、豊かな時代にまあまあ資産を築いた親たちによって今は隠されている。
お金があるので、アクティブゆえに大きな問題に蓋をしてリッチな引きこもりライフを謳歌できる。
アクティブ高齢引きこもりは、ぱっと見は引きこもりには見えないし、今は親の資産と潤沢な年金で豊かに暮らしている。
旅行も行くし、アウトレットモールにも行く。
ディズニーリゾートも大好きだ。
推し活もする。
親とも仲良しだ。なんだったら共依存だ。
ただ働いていないし、働かせようとすると逆上するし、人付き合いは少ない。
謎なリッチ生活をしていれば、友だちもなんとなく離れていくだろう。
さらにアクティブ高齢引きこもりは、親の世代と比べて少ない手取りの給料でどうにか生きているきょうだいをお前は親から愛されていない、親より稼げない、愚かだと笑うのだ(これは我が家の話だ)。
そして親もいつも近くにいてお金をせびる子どもを案外喜んで世話をする。
引きこもりは収入源が親の資産と年金だから、半径数kmも離れて生きていけない。
今はまだ親の力によって発見されない。
しかし、そろそろ高度成長期に働き盛りだったたっぷりと蓄えをしてきた過保護気味の親も80歳前後。
普通に寿命を迎える頃だ。
死んだら年金は入らない。
目減りしていく遺産を眺めながら、少しだけリッチな生活しか知らない引きこもりはどのように生きていくのだろう。
不安になると余計に浪費はやめられない。
やめられない先に何があるのか。
その時に、アクティブな高齢引きこもりは発見される。多分。
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