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ギャリートーク

先日伺った美術館で、はじめてギャリートークなるものを経験する。チケットを求め入場しようとした時、ボランティアによるギャリートークの案内を見つけ、あと20分後に予定されている。予備知識もなく、来館したので、参考になればと思い参加しようと定刻を待つことにした。参加したのはこちら。

友人のブログでおすすめだった展覧会。

定刻、ふたりのボランティアさんと、参加者6名が、集合する。ボランティアさんの自己紹介の後、参加者の参加理由を尋ねられた。

私は、絵本の作家さんとしてのお名前しか知らず、その旨を伝える。他の方は、北川氏が瀬戸に住んでいらしたので、興味を持たれた方。北川氏と共に絵を描いていらした方のお弟子さん、もちろんご本人をご存知のよう?瀬戸に住んでいて、北川氏の作品を目にする事が多く他の作品にも興味を持った。等々・・・

私は、瀬戸に住んでいらしたことすら知らなくて、自身の無知を少し恥じた。

さて、はじめは、北川氏の簡単な経歴などの説明の後、ある作品の前で、参加者に絵の印象などを尋ねられた。その時、「ギャリートーク」なるものの意味がわかり、私は、また自身の経験不足を嘆いた。

そうか、作品を見てどのように感じたか?は自由だが、それを言葉にして伝え、互いに感じあうのが「ギャリートーク」なるものだったのだ。

もちろん、語り合う作品は、北川氏の転機になった作品や、代表作だったりして、解説に当時の様子や社会情勢など伝えてくださるので、より作品を鑑賞する素となった。

アメリカからキューバに行き、メキシコへ。日本に帰国すると、戦争になり、瀬戸に疎開され、そのまま住んでいらした。この経歴からも、北川氏の絵から感じられる、強いエネルギーや時には怒りや悲しみ、そして優しさが伝わってくる。児童美術や美術運動に力を注がれていたことも知った。加えて、瀬戸市には、北川氏の陶ばん壁画がたくさんある事を知り、見に行きたくなる。

もちろん絵本の原画も見ることが出来た。

新しい発見がたくさんあった、充実の時間が過ごせた。教えていただいたことに感謝。

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