見出し画像

不明本

「教室にゾロリの本が数冊あるのだけれど、学校図書館の本じゃないかな?」と来館された担任に問われた。新学期になり、教室移動などがあり、心あたりのない本があるようだ。

学校図書館内の本は、蔵書点検である程度の把握はしているが、クラスに出ている本の把握などは、私がこちらに勤務するまでのことがわからないので、問われても、返事ができない。「教室に伺って、みてみますね。」と答える。

翌日、伺って本を見せていただいた。学校の蔵書印もなければ、バーコードもない。

どうやら、私物の本と判断する。昨年度この室を使っていた先生か生徒が自宅で必要なくなって、学校に持ってきた、そして寄付したと判断した。家で不要になった本は、つい学校で活用してもらえれば・・・と誰もが思うだろう。

こんな風に、所在不明・出所不明の本が予想外に多い。時には、学校図書館から出て行ってそのまま教室にいったままなどもある。

やはり、一定の決められたやり方で管理されず、その都度担当者任せで、自分の判断で管理されていたからだと思う。だからこそ、学校図書館司書が必要だともいえる。学校の本は、学校の財産である。いい加減には扱えない。

まだ、たくさん所在不明・出所不明本があるだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?