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フェルミ推定...やればやるほど脳内整理力向上。不明数値のざっくり算出法

"いま電車に乗っている人って何人?"
"日東京に公園て何個ある?"

など、ネットで調べてもすぐ出てこなそうな数値ってあると思います。

上の問いは、ビジネスや日常生活で算出することはあまりないですが、見当がつかない数値であっても、少ない情報から概算値を出すことが可能です。
それがフェルミ推定という思考法です。

東大生とかは、無意識に状況を数値化する人が多いと聞きますが、これも1つの方法です。

フェルミ推定は、不明数値の概算を出せるだけでなく、普段からなんとなくやるだけで頭の中の整理力が高まる、頭が良くなるとも言われています。

ぜひ身につけていただきたい方法をアウトプットしていこうと思います。

<こんな人は必見>
✔︎頭の中をうまく整理できるようになりたい人
✔︎あらゆる状況を数値化したい人
✔︎世の中の気になるものの概算値を知りたい人

フィルミ推定とは

ある物事に対して明確な数値がわからないときに、集めやすい情報だけを使って概算値を出す思考法です。

ビジネスで使うとすると、例えば新規事業を開拓する際に、市場規模など不確実な要素が多い場合に素早く概算値を算出する際に活用できます。

ちなみにコンサル会社の就活面接で、論理的に概算数値を算出できるか試すために、
「日本にポスト📮は何個ある?」
といったような質問をされることが時々あるそう。

フェルミ推定の方法

以下、適当に浮かんだ問題をもとに、今日私が帰りの電車で考えてたフェルミ推定です。

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<問題>
"いま乗っている電車内で座っている人のうち、スマホを操作している人は何人いる?"

<情報>
①.10両編成
②.1両の座席形態
→車両両端に3人掛けのシートが向かい合った優先席。
→車両真ん中に7人掛けのシートが向かい合った普通席3箇所。
③座席には全員座っていると仮定。
③.私が座っているシート列と向かい側シートのスマホ操作人数は14人中9人(≒64%)。

<回答>
・1車両分のスマホ操作者を算出して、10両分を掛ける。
・1車両分のスマホ操作者は、私が座っているシート列と向かい側シートのスマホ操作人数から算出

①.普通席は3箇所あるので、(1箇所スマホ操作者9人)×3=27人。
②.優先席は、(席数6×2箇所)×率64%≒8人。
よって、1車両に27+8=35人と算出。
③.1車両35人×10両=350人。

別解として、1車両の座席数にスマホ操作率64%掛けた方が簡単に算出できます。
いろんなパターン考えようと思ってあえて面倒な方法をやってみました。

ビジネスでのフェルミ推定は、例えば市場規模や売上を算出するときに使えます。
文字にすると長くなるので、ここでは割愛します。

フェルミ推定で身につくスキル

(1)論理的思考力
求めたい概算値を算出式で分解する必要があり、データに漏れがないよう考えることで論理的思考力が向上します。

(2)仮設構築力
明確な数値やデータではないため、こうすれば概算値を出せるだろう、このデータを使えば正解に近づくだろうというような仮設を立てることが求められます。

(3)一般的知識
例えば、日本の人口が約1億2000万人というデータ。
当たり前だろと思う人もいれば意外と知らない人もいます。
こういった一般的知識を知らないとフェルミ推定は解けませんので、やれば自然と身についていきます。

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コツ

(1)クロスチェックで精度を高める
クロスチェックとは、算出した方法とは別の方法の算出式を使ってみて、数値が近いかどうかを確かめる方法です。
フェルミ推定で算出した値が適切かどうかをチェックし、現実的な数値であるか判断できます。

(2)範囲から推定値を算出
クロスチェックで、例えば①6,000②8,000という2パターンが出たとします。
その際は、6,000〜8,000という範囲から数値を絞ることも可能です。
(間をとって7,000とか)

(3)1人で考えるより複数人で
個人的に考える場合は1人で大丈夫ですが、ビジネスの場では複数人で考える方が断然精度が高いです。
多角的な視点から算出パターンが出たり、自分の知らない一般知識を他の人が知っていたりと、非常に効率的です。

まとめ

フェルミ推定という調べてもわからない不明数値の概算値を算出する方法をアウトプットしました。

ビジネスの場でも、市場規模や集客規模の概算値を算出できます。
また、日常生活でも考える問いはたくさんあり、やればやるほど頭の中を整理する力が向上します。

以上、日頃から簡単にできる思考法の紹介でした。

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