5月の読書記録
以前、読書メーターに記録を残していましたが、これからはnoteで読書記録を管理をしようと思います。
とりあえず、読了したものと、読書中のものを月末にリストアップ。
その時々の興味関心に基づくものや、読んでおくべき文献などランダムに並びますが、ひとつひとつパズルのピースをはめるように積み重ねていく読書の記録です。
読み終わった本
ロマネスク美術革命
金沢百枝先生の本。池袋にあるフランク・ロイド・ライト設計の重要文化財、自由学園明日館でのキリスト教講座に何度か参加したことがあって、ロマネスク美術の魅力に目覚めたキッカケにもなりました。
いま受講しているcourseraの中世装飾写本や、初期キリスト教美術の講座内容とも重なっていて旬な読書になった。
ロマネスク美術の自由さ、コミカルでクスッと笑っちゃう可愛さ、満載。
イメージを読む
再読。かつて千葉大学教養部で若桑みどり先生が講義していた内容を書籍化。美術史研究ってどんなことをするの?というギモンを名画で紹介。研究内容はもう古いかもしれない。しかし若桑先生キレッキレですね。「ヴァザーリはうそつき」(p136)って言ってるのに吹いちゃった。確かにある意味そうだから。
美術史をこれから始めたい人への参考書一覧は参考になる。文中で紹介されている文献はほぼ読み終えていてホッとしたよ〜。ちょっとは進歩しているじゃん!
著者は美術史研究には「ほんとうをいえば、英、独、仏、伊語は最低必要」(p154)とおっしゃる。これ、すごく記憶に残ってて、バカ正直にやろうとしているし、なんならラテン語もかじりたいと考えだしてる(狂)
イコノロジー研究〈上〉〈下〉
再読。大学でもらった文献リストの基本的入門書に指定されている。「第2学年終了時までに内容に精通していただきたい」とサラッと書かれてて白目ですわ。しかし、大学院の過去問ではこのあたりの文献が出題されてて無視できない。
以前読んだ時はサッパリだったけれど、今回はなんとか「意味わかんなーい」レベルから脱出していた。
図像学・図像解釈学とは何かを知るには序論がいい。まずは序論だけでいい。その後に続く個別の作品解釈になると、脳が溶けそうになる場面もあった(笑)やり出したらキリのない迷宮への入口だけど魅惑的。
読んでる本
〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと
これは大変おもしろい!というかいま出会えてよかった!
1996年刊行で今年になって文庫化。Twitterで知ってなんとなくアンテナに引っかかった本。これもいま学んでいる中世美術とつながっていて、興味深い。
一般に「個」の自覚は近代とされているけれど、その萌芽ははるか以前にあったのだというあたりを、ニカイア公会議やカルケドン公会議の三位一体論に関する哲学的議論を軸に考察する著者曰くエッセイ。「ヒュポスタシス」「ウシア」「ピュシス」といった概念の定義に三位一体論との整合性を持たせようと苦心する教会や思想家たち。
“313年ミラノ勅令によってキリスト教が公認された”という歴史年表から一歩内側に入り込むお話が展開されています。
ゴシック美術形式論
羊皮紙の世界
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