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Love is Blind Japan

なんと!Love is Blindの日本版がNetflixで配信された!

バチェラーseason4にがっかりしてしまい、もう恋愛リアリティショーは見飽きた感あったが、一応流し見。

しかし、これが意外と良かったのである。

「運命の相手」を見つけるために大事なこと

最初のpods内の恋愛の駆け引きのくだりは見ていて気恥ずかしく早送りしてしまったが、その後のバカンス〜同棲の部分は知らず知らずのうちに見入ってしまった。

それは、番組を見ていると「他者とコミュニケーションを取るためには、自分の考えを言葉で説明することはとても大事」「他者と真剣に向き合うためには、まず自分を知らなければならない」というコミュニケーションの基礎の基礎を、具体例を目の前に思い知らされるからだ。自分も若い頃似たような失敗やらかしたわ〜・・と苦笑いした人は少なくないんじゃないだろうか。そして、すでに結婚し恋愛市場から距離を置いている人も、今の自分はパートナーとちゃんとコミュニケーションが取れているか?と見直すきっかけになったんじゃなかろうか。少なくとも、私はなった。

「運命の相手」を、「自分を全て理解してくれて、無条件に受け入れてくれる人」だと考えていると、いつまでも他者と自分本意な関わり方しかできないだろう。それは恋愛ですらない。偉そうなことを言ってるが、私も昔は「いつか、誰かが」と思っていたクチだ。

この人の恋愛、身に覚えあり

出演者の扱いも良かった。出演者の名前は「モトミ(27)広告営業」「ワタル(38)会社役員」などカタカナの呼び名・年齢と簡単な職業紹介のみが示され、それはきっと個人情報への配慮からだろうが、それによって特定の人物ではなく「とある一般人の恋愛」として感じられたのである。また、売名を期待して番組出演した人も多少はいただろうが(芸人や自営業の美容師など)、結局は企画が進むうちに自分をさらけ出すことになったので、彼らの行動や発言に人として共感したり、我が身を反省したりした。

「顔を見ない相手と婚約した後に対面する」というのは「恋愛に外見は重要か?」を検証する企画のように思えるが、podsは恋愛感情を(半ば無理やり)起こさせる装置に過ぎないのだろう。盛り上がった感情を現実にシフトしていく際に、自分にとって譲れないことは何か?相手にどこまで譲れるか?感情面・物理面のCapabilityを認識することが必須なのは普通の恋愛から結婚への流れでも同じだろう。

話ができない男、確信を求める女

それにしても、男性陣に幼稚さが目立って苦笑してしまった。あまりジェンダー差別的なことは言いたくないが、見通しが甘く思考力が不足している男性が多いように感じた。相手を理解するために女性が色々質問することを「詰める」と表現するくだりは、バチェロレッテで萌子さんに対して岡村隆史が言っていたことと同じだ。カッコいいことを答える必要はない。問題なのはうまく答えられないことではなく、考えていないことなのだ。

もちろん、女性のほうが男性よりも結婚生活を具体的に考えざるを得ないのは、出産年齢のリミットという現実があるからだ。いまだ男性優位社会であることを考えると、女性がより相手選びに慎重になるのも然りだろう。女性は女性で、男性に保証を求め過ぎていたかもしれない。「結婚後の人生プランは?」と確認する(男性からすれば、詰める)女性も多かったが、そもそも男女関係なく人生はプラン通りにならないものだし、結婚もせずに子供ができた後を明確に想像するのは難しい。子供が思い通りにできるとも限らないのだ。

結局のところ、「自分の理想像に一致する人」よりも、「未来が不確定でも一緒に生きていきたいと思える人」を選ぶしかないのだな、と感じた。

恋愛の醍醐味

結婚はハッピーで喜ばしいことだが、私はカップルがそこに至らなかったとしても、他者と真剣に向き合った時間は人生の宝になると思っている。自分の知らない自分を知るきっかけはやはり、他者との関わりの中にある。結婚しない人生を選ぶ人が増えている時代でこのような恋愛リアリティショーが続いているのは、他者と関わることによる自分の変化を期待する人がまだまだ多いのかもしれないなあ。

おまけ

放映されているのは起こった出来事のごく一部であり、出演者の見えない側面もたくさんあるだろうが、ミーハーな私は早速気に入った出演者のインスタをフォローしてしまった・・・。ミドリさん、最初は押しが強くて苦手なタイプかと思いきや、クレバーかつ感情表現が素直で素敵だな、と思った!

https://www.netflix.com/title/81411891




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