サイバー競馬敗戦記(6月)

6月20日

回収率19%。クソめ。

6月19日

以前この日記で取り上げたウインマイティーがマーメイドステークスを勝った。2着のマリアエレーナもずっと注目していた馬だったので言うことなしのレースだ。単複と馬連を的中。

ウインマイティーにとって開幕週で前残りの阪神はこれ以上ない舞台だった。馬混みでも競馬をやめなかったのは、レースから離れてじっくりと立て直しを図ってきた陣営の苦労が報われたということだろう。

一度崩れた牝馬は立て直しが難しいという。若駒の頃に重賞やオープンを勝ちながら古馬になって崩れる牝馬は多い。ウインマイティーと同様に今回復活を期したリアアメリアも4着と、次走に期待が持てる内容だった。

その後も阪神12、東京12が的中し、土日の回収率は96%まで回復した。ひどい二日酔いで半日寝込むというろくでもない一日だったので、これぐらいの救いがあってもいいだろう。

6月18日

回収率27%。クソめ。

6月17日

1か月ほど前、持ち株のほとんどを手放し、次の暴落に備えることにした。そして今、待望の暴落がやってきて、私はなぜか含み損を抱えている。クソめ。

明日の注目馬は函館11のハッピーホンコン。鞍上は板橋競馬倶楽部公認ジョッキーの落合玄太である。玄太がJRAの芝を走るというだけでお金を払う価値があるというものだ。単勝オッズは90倍。他の騎手がすべて落馬すればまず間違いなく勝てるだろう。

6月13日

ガゼボがJRA登録抹消とのこと。2020年「ファイナルステークス」の優勝馬だ。同レースは、この年の板橋競馬倶楽部リーディングを決定する戦いであり、日本のごく一部の人にとっては思い出深い一頭である。

3勝クラスのファイナルSを突破した後はオープンの壁に阻まれて思うように結果が上がらなかった。近走はダートを試したり、減量騎手を乗せてみたりと試行錯誤していたが、7歳という年齢的もあっての引退なのだろう。

競走馬の世界は厳しい。ガゼボのようにクラスが上がるだけでちっとも通用しなくなる馬は多い。そうかと思えば3勝クラスを勝ち上がり、昨日のエプソムカップであっさり初重賞を獲ったノースブリッジのような馬もいる。

よく馬券を買っていた(そして外れていた)ゴーストも同日付けで登録を抹消された。前走の障害初挑戦で2着だったため、新天地でもう一花咲かすつもりかと思ったが、これも年齢的な事情なのかもしれない。

馬はあっという間に私の前を通り過ぎていく。私は何年も前からゴール板の前で歓喜したり悪態をついたりしているばかりだ。

6月12日

穴馬券がぽつぽつと当たって土日の回収率は200%。東京3レースで単複を買っていたステップ(9人気、30.7倍)の勝利には興奮した。ただメインは3場すべて外れたので惨敗したような気分になった。

函館スプリントステークスで本命のビアンフェは、まさかのしんがり負け。大外から進出してきたレイハリアに終始プレッシャーをかけられて嫌気を差したような負け方だった。枠が逆なら結果は違ったかもしれない。

思い返せばモズスーパーフレアを本命にした20年のスプリンターズステークスでは、外から絡んできたビアンフェに馬券を台無しにされたのだった。なんとも相性が悪いが、逃げ馬にはこうした負けはつきものだ。

昨日挙げた注目馬のハピネスアゲンはまたも4着。ここ数戦のうちでは折り合いは一番ついていたように見えたが、持ち味の末脚は不発だった。直前の雨で重馬場となったことが影響したのかもしれない。

6月11日

夏競馬初日。昼過ぎまでさっぱり馬券が当たらなかったが、東京10、函館11、東京11と立て続けに的中し、終わってみれば回収率240%超えだった。こういうこともある。

馬券が当たらない時は、競馬を中断してジムやサウナに行ったり、単勝1.1倍の馬の複勝を100円だけ買ってみたりする。それでツキががらっと変わることがあるから不思議だ。

単なるおまじないにしか過ぎないのだが、競馬に限らずギャンブルをやる人ならこうしたゲン担ぎの一つや二つ持っているに違いない。

さて、昨日の注目馬に挙げたリュウキュウカリーは11着の惨敗。楽に先行できると思ったが、前走1800から1600への距離短縮で流れにまったくついて行けなかった。

明日の注目馬は東京8レースのハピネスアゲン。確かな末脚があり、東京向きの馬だと思うのだが、かかるところがあって前走、前々走と惜しい競馬が続いている。

デビューからコンビを組んでいる江田照男もそろそろ手の内に入れていると信じ、稍重までなら単複で。

6月10日

ひどい二日酔いの一日。妻と夕食をしただけなのになぜこうなってしまうのか。

牧厩舎によると、ガーディアンベルは脚元のケアのため短期放牧へ。大事はなさそうだが、脚部への不安から十分な稽古を積めないのが悩ましいところだ。募集時に懸念されていたノドよりも、こっちの方が厄介だったというわけだ。

板橋競馬倶楽部のデンジさんは、デビュー前の段階で「右前脚繋ぎがちょっとこわい」とコメントしており、ガーディアンベルの今の状況をぴたりと当てている。「後ろ脚を下げてるので先行馬になりやすい」とも。さすがの相馬眼である。

明日の注目馬は、東京2レースのリュウキュウカリー。ダート替わりしてからのこの2戦は前目につける競馬で7着、8着と芝よりも着順を上げている。一変は期待できないが、同型の馬がいない明日は良馬場なら逃げ残りがあっても。

6月6日

ゾロ目の日。私のラッキーナンバーは6だ。ついでに言うとラッキーカラーは緑なので、なんとなく6枠からの枠連を買うことがある。まず当たったためしがないが、たまに穴の6枠が来ていると、買っていればとたいへんに悔しい思いをする。ラッキーとは何なのだろうか。

話は変わるが、昔はラッキーという名前の犬がたくさんいた。ラッキーと名付けられた犬は多くの場合、コリーだった。昔はコリーを飼っている家がめずらしくなかったが、最近はあまり見ることがない。たまに街中でコリーに出会うと、私はその犬を心の中でラッキーと呼んでいる。

6月5日

土日の回収率は28%。安目ばかり当たってしまう日だった。腕の立つ騎手が集まる2場開催ではまず穴馬など来ない。来ないとわかっているのに穴馬を買ってしまうのは性根が卑しいからだ。

安田記念は馬連だけ当たった。直前で色々と買い足してしまったためトリガミ。ソングラインの単複だけ買っておけばよかったのだ。負けを取り返そうと、つい三連複を買ってしまうのは性根が卑しいからだ。

サリオスはよほどレーンと手が合うのか復活の3着。おめでとう。直前まで3連の2列目に入れていたのに、直前で田辺に変えてしまったのは性根が卑しいからだ。田辺とデムーロはお金を返してほしい。

6月4日

外出のため競馬は控えめ。鳴尾記念はかすりもしなかった。

昨日の注目馬として挙げたトリグラフは3着だった。抜群の末脚で、馬場が渋った東京なら現級突破できるかもしれない。複勝は当たったが、案外と人気していたのでガミってしまった。

ガーディアンベルは13着に大敗したが、収穫は多かった。抜群のゲートを決めると、道中置かれずに直線まで先頭集団で走り、1勝クラスで戦える力があることを示してみせた。

牧厩舎によると、次戦は福島開催を視野に入れていると言う。今日のレースを見ても、ローカル小回りの方が向いているのは明らか。今回の大敗で馬券妙味も出てくるなら尚良い。

懸念していた乗り替わりはうまくいった。ただ、本日の東京に津村がいたにもかかわらず、あえて自厩舎の木幡巧を乗せたのには釈然としないものがある。前走津村で勝ってるんだから。

もっとも今日は誰が乗っても同じような結果だったろう。木幡巧は次戦もおそらく継続騎乗だろうし、しっかりと調教をつけてガーディアンベルを手の内に入れてほしいものだ。

さて、明日は安田記念。オッズが示す通り、非常に難解なレースになっており、壮大なインチキが発生しそうな気もするが、ここは「東京は母父シンボリクリスエス」のセオリー通り、ソングラインから。

6月3日

先週で3場開催が終わり、明日、明後日は東京と中京の2場開催となる。久々に落ち着いて予想できるというものだ。しかし来週からは函館開催が始まり、競馬界は早くもサマーシーズンに突入していく。

板橋競馬倶楽部発足のきっかけは2020年の札幌記念なので、あれから2年経とうとしている。「もう2年」なのか「まだ2年」なのかはわからないが、ノームコアは引退し、私は2つばかり年を取った。妻も、犬も。

明日の注目レースは東京8R。

注目馬はガーディアンベル、と言いたいが、一昨日の日記にも書いた通り明日は腕試しの一戦だろう。脚質的にも東京が向いているとは思えず、陣営は使いながらの福島開催を勝負どころに狙っていそうな気がする。

というわけで、注目はトリグラフ。実はこの馬、父サトノアラジン、母父クロフネで、ガーディアンベルと同じ血統構成である。なんとなく親近感を抱いてずっと注目してきた。

3走前の東京での昇級戦では、大外枠から出遅れ後方ながらも最後は伸びて4着。しまいの脚は使ってくるタイプで、ガーディアンベルとは反対に東京向きの脚質と言える。

昇級後も大きく崩れてはおらず、減量騎手を起用しての恵量(51キロ)も魅力だ。雨が降ればなお良さそう。単複と、人気どころへの馬連ワイドで勝負したい。

6月1日

板橋競馬倶楽部の出資馬「ガーディアンベル」の次走が6月4日の東京8レース(ダート・1600メートル)にほぼ決まった。

デビューから在厩5戦で勝ち上がり、今回が初の休養明けかつ格上挑戦ということで、現級でどこまでやれるのか腕試しの意味が強い一戦になるだろう。

鞍上は牧厩舎所属の木幡巧。前走の津村が継続騎乗しないのは不満だが、先行力のあるガーディアンベルと先行志向の強いコワタクとの相性は悪くはなさそうだ。

ことダートにおいて先行力は大きな武器である。米国の詩人で、競馬を愛したブコウスキーも「競馬は先行。追い込みは幻想だ」というような文章を書いていた。

今回は芝スタート、しかも距離短縮のため、どれだけ前目につけられるか未知数だが、ここでも自分のレースができるようであれば現級突破へ希望が開けてくる。

まずは無事に。贅沢を言えば餌代ぐらいはくわえて買ってきてほしいと思う。

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