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4つのスキルなしでは本物のリーディング力は身につかない

リーディングの重要性は分かっても、「では、どうやったらスキルが上がるのか」という疑問が出てくるでしょう。

そのようなあなたに、リーディング力を確実に上げるための学習方法をお伝えします。それは、以下にある4つの方法です。
1.スラッシュリーディング
2.多読
3.精読
4.音読

それでは、一つずつ詳しく解説していきます。

1.スラッシュリーディング

スラッシュリーディングとは、「英文を頭から理解できるよう、意味のカタマリごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいく方法」です。

スラッシュリーディングのメリットは、次のとおりです。
①英語の語順で読めるようになる
②長文でも区切ることで理解しやすくなる
③英語の語順で理解することで他のスキル向上に役立つ
④文章を組み立てる力がつく

特に、リーディングスキルがなかなか上達しないと感じているなら、このスラッシュリーディングをやってみることをおススメします。上達しない理由は、「英語の語順で読めていない」あるいは「長文になってしまうと、たちまち英語が理解できなくなってしまう」というのが、圧倒的に多いからです。

2.精読

精読とは、「細かいところまで注意して読む」ことです。つまり、分からない単語・熟語、英文法、英文の構造、知らないフレーズなどを、一つずつ辞書で丁寧に調べながら読んでいくことです。

ここで気をつけたいのは、精読を行なうときは「あなたの英語レベルとあまりにもかけ離れた洋書を選ばない」ようにすることです。調べる回数が多くなると、それだけでストレスになるからです。そして、そのストレスが原因で、途中でやめてしまう確率が高くなってしまうのです。

難易度としては、私の経験上「70~80%知っている単語やフレーズがある」本を選ぶといいです。

また、内容に関しては「自分の興味分野」がベストです。もしなければ、英字新聞がおススメです。新聞はスラングなどがあまりなく、非常に読みやすい文章になっているからです。

また、できれば日本の新聞の英字版にしてください。日本語で記事の内容を理解した上で英語を読むので、内容を理解しやすいからです。

精読では、「時間をじっくりかけて、一字一句全てを理解する」つもりで読んでいきましょう。

ただし、学校でやったような「英文読解」をやらないでください。つまり、「日本語に訳す作業」は不要ということです。そうしていては、いつまでも「英語を英語で理解する」ことができません。

スラッシュを入れた後に、スラッシュどおりの順番で「ざっくり」日本語訳をしていくといいでしょう。

3.多読

多読とは、文字通り「英文をたくさん読む」ことです。そして、多読では「単語の意味を調べず、とにかく多くの英文に触れること」が目的です。

ここでおススメするのは、多読で使用する本は「精読と同じ本」にすることです。精読ですでに単語や文法を調べ済みなので、内容はすでにほとんど分かっているはずです。

多読の目的は「できる限り多くの英文に触れること」なので、全く読んだことがない本を選ぶよりも、すでに読んでしまったものの方が効率的です。

また、できる限り多くの文章に触れることで、「英語の語順に慣れる」効果もあります。

スラッシュリーディングでも触れましたが、英語の語順には決まりがあります。正しい日本語にしてしまうと英語の語順は非常に分かりづらいのですが、スラッシュを入れることで「英語の語順が分かりやすくなる」のです。

そして、その語順を覚えるためには「できる限り多くの英文に触れる」以外方法がありません。

私たちの脳は、重要な情報だけしか長期保存することができません。脳には毎日膨大な量の情報が入ってくるため、「必要な情報・必要でない情報」を選別しなければならないからです。

しかし、繰り返し同じ情報に触れることで、「これは必要な情報」と脳が認識して、記憶が長期保存される場所(大脳皮質)へ移行します。

そうなれば、あなたはしっかりとした英語を使えるようになります。

4.音読

「リーディングの話をしているのに、なぜ音読?」と思われるでしょう。

しかし、声に出して読むことはリーディングスキル向上にはとても重要なのです。体全体を使って学習することで、私たちは英語をより脳へと定着させることができるからです。

ですので、目で文字を追うだけでなく、「口」「耳」「舌」全てを使って英語を習得していきましょう。

そして、音読も多読と同様に「繰り返しが必要」です。私たちが日本語を繰り返し話しながら覚えたように、英語学習でも同じことをするのです。

音読学習の一つの方法としては、「多読と音読を交互に繰り返す」方法です。正解の回数はありませんが、多読・音読それぞれを1日5回ずつは最低行なうことをおススメします。

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