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日記をどこに書いて良いのかわからない

「日記というか、日々のどうでも良いようなことを吐き出す窓口ってなんか無いものかね?」
「そんなの、世の中にはよりどりみどりでサービスあるじゃないですか、好きなの選んで自分アピールしちゃってくださいよ」
「なんか人に見られてると思うと、かくあるべし、というか読ませようと思ってしまうのだよね。もっと気楽に……ありのままの自分を出せるところが欲しい」
「気持ち悪いなぁ、じゃあXとかじゃダメなんですか」
「うるさいアイツはオレの中じゃ永遠にツイッターだ。いや、アイツはほら、すぐ炎上するから、可燃物だから、危ないから」
「探せば静かなインターネットとかもあるんじゃないですか?」
「やっぱりインターネットが良くないのかねぇ」
「インターネット止めて物理で書きましょう、手帳最強ですよ」
「手帳は一冊増やすとどんどん増えていく、って聞いた……必要なのは一冊だけなのに、増えた手帳を前に各自を戦わせる『テチョウカイギ』なる謎の儀式を行うという」
「いや、どこの界隈ですかそれ」
「オレは見たんだ……」
「それならいっそチラシの裏にでも書いてくださいよ、日記の伝統的手法ですよ」
「ああもうそれで良いかもなぁ。でも最近のチラシは概ね両面印刷だし、そもそも新聞とってないな」
「そういえば実際には見ませんね、チラシの裏」
「いっそチラシの裏だけ手に入れられないかな、もうチラシ側もいらないから、両面チラシの裏になってるやつ」
「それ、紙って言うんですよ」

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