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【先行公開】『子ども白書2024』(1)特集「気候危機は、子どもの権利の危機」/もくじあり

 今年で60冊目を迎えた『子ども白書』。1964年の創刊以来、児童憲章の精神にもとづき、子どもたちが安心して暮らし、豊かに育ち合っていける社会の実現をめざして刊行を続けてきました。

特集「気候危機は、子どもの権利の危機」

 今年もすでに猛暑が始まっています。「地球沸騰化」といわれるほどの異常な暑さ。異常気象が常態化する気候変動と環境破壊は、惑星レベルの危機的な状況となって私たちに襲いかかっています。

 気候変動への真剣な対策を促そうとする子どもたちの声の高まりがきっかけとなり、国連子どもの権利委員会は2023年8月に「一般的意見26 子どもの権利と環境――特に気候変動に焦点を当てて」を提出しました。気候変動によって、子どもがあらゆる面で被害を受けやすいことに警鐘を鳴らしています。子どものそばにいるすべてのおとなに、この危機に目を向けて、立ち向かう勇気と行動を呼びかけたいと考えています。

 昨年好評だった特集「いま、子どもの声を〈きく〉」。今年は小特集で迫ります。こども基本法・こども家庭庁のスタートから1 年。実際に政策形成にかかわってきた方たち、地域で子ども参加や居場所になるような場づくりを進めてきた方たちは、この1 年の動きをどのようにとらえているのでしょうか。

「能登半島地震」「子ども最前線」「子どもをめぐるこの1年」

 2024年1月1日に起こった能登半島地震。子どもたちの居場所づくりの支援はどのように行われているのでしょうか。「子ども最前線」では、「トー横キッズ」たちが抱える生きづらさ、「子ども・子育て支援金」をめぐる動き、ウクライナやガザでの戦闘で傷つく子どもたちの状況などをお伝えします。「子どもをめぐるこの1年」(健康・医療/家庭/福祉/保育・学童保育/司法/学校/地域社会・まち/文化/ジェンダー・セクシュアリティ)は、各専門領域でご活躍の現場関係者、研究者を中心に総勢50名を超える方々の幅広い論考で構成されています。

 カラー綴じ込みは、子ども生活年表(2023年4月~2024年4月)と「子ども白書」60年の歩み。60冊分の表紙と特集名を掲載しています。

「とびら」ページには、子どもの詩が載っています。装画を担当してくださったすがわらけいこさんのすてきなイラストとともに、お楽しみください。

 次回から、『子ども白書2024』の内容を先行公開します。

『子ども白書2024』もくじ1
『子ども白書2024』もくじ2
『子ども白書2024』もくじ3
『子ども白書2024』もくじ4
『子ども白書2024』もくじ5
日本子どもを守る会編『子ども白書2024』
(画像をクリックすると詳細ページにとびます)

*『子ども白書2024』の一般書店での発売は7月23日(予定)です。

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