技とは矛盾する事柄を同時に成立させる事である

土のお話になりますが、良い土というのは、保水力があるという事と、排水が良いという、一見矛盾する事柄を同時に成立させる土を言います。
専門的にはそういう構造を団粒構造と言います。細かな粒の集合体のような土で、その粒で保水しつつ、粒の集合体であるから、水捌けも良いという構造です。実際的には握って固めても、ホロホロとすぐに崩れるような状態ですね。

それを作るために農家は土を耕すわけですが、柔らかくなるのは耕したその時だけで実際は土は硬くなり、団粒構造は構成されません。
それもそのはず土を練るという作業は土壁を作る際に行われるもので、その作業が生み出す結果が土壁であるのだから、耕した結果は土壁を見れば明らかでしょう。

では、その団粒構造はどうやって作られるのかというと、草の根やそこに生息する菌たちがそれを作ってくれるのです。農業的にはその草の根や菌を徹底的に殺して行うため、良い土は知っていて、それを目指してるけど成せない、となります。

この一見矛盾する事柄を同時に成立させるというのは、身体における技も同じです。
いわゆる技と言えば、例えば人をどのように倒すかや、どのように上手く投げるか、蹴るかといった技術だと思い勝ちですが、古来の武道における技とは、小手先の技術ではなく、この土のような有り方の事を言います。
なので、動けば技になる、と言われます。

人は無意識で力んでいたり、無意識に力が抜けていたりします。
意識的に、緊張させる動きと、脱力とを同時に行うような有り方です。
最近はスポーツでも脱力の重要性は注目されていますね。

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