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きっかけ

自然栽培という農薬も肥料も使わないやり方に取り組む事になるほんの小さな最初のきっかけのお話です。

茶業研究所にて研修を受ける前に、父に「最近肥料をやっても効かなくなってきている」と話され、研修所なので、それが何でかも知りたいから聞いてみてくれと言われたのが今思えばきっかけだったのかもしれない。

まず父との関係性をお伝えしなければならないと思うのでさらっと説明すると、父はいわゆる仕事人間でとても熱心で、勤めているわけでなく、農家なので、基本的に休みは取らずにずっと仕事をしている。なので小さい頃から父と遊んだ記憶はほとんどない。そんな僕はええ年にも関わらず父への承認欲求を強く持っていたわけです。もちろん父の関心はお茶なので、基本的に共有出来るものがそこだけなので、その分野で父に喜んでもらって認めてもらうという気持ちが大きかっなと思います。

さて、そんな思いで茶業研究所へ研修に行ったわけですが、他の研修生はそれぞれ家で学んでいる部分も多くあり、対して僕は作業は手伝ってたけどお茶の事は何にも知りませんで?という状態です。
さらに大学でも農業とは全く関係のない分野で学んできたもんですから、お茶どころか植物についても全く何も分かりませんという状態でした。職員さんに、お前何にも知らんねんなと当初はよく言われたものです。
そんなわけで腰にノートをぶら下げてメモ取りながらやたら質問してくる変わった研修生でした。そんな奴は初めてだったようで、結構職員さんにも面白がられ可愛がってもらいました。

そこでいわゆる近代農法の基礎を学び、実践していくわけです。
そこからはご存知、農薬の慢性中毒で体を壊したり、それを食事療法で治していったり、トレーニングの基礎や武道を学んだりといった経験が今の農法のベースになっているわけですが、ずっと父の肥料が効かなくなってきているのは何故かという問いが頭にあったわけです。

あまり農業的な事を詳しく書いても面白くないと思うので、簡単に言うと、与え続ける事で、お茶の木自身の生命力は弱体化しているというのが原因です。
さて、ここで肥料を与え過ぎるから効かなくなる事を伝えたわけですが、やり方を変えたくない父はそんな話は聞きたくないとなるわけです。自分が困っていて何年もかけて突き止めたのになんでや?となるのですね(笑)

まあしかし、そこで方向性が衝突したおかけで、自分の承認欲求を認識することが出来て、加茂自然農園として独立するきっかけとなるわけです。
何がきっかけでどうなっていくか分からんものですね。

今日はそんなきっかけのお話でした。

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加茂自然農園 山崎徳哉チャンネル



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