②リヨン第2大学/C1レベルの授業
「①リヨン第2大学/C1レベルの授業」の続きとして、こちらでは4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)以外の授業と選択授業について触れます。
(授業内容が毎年全く同じ・教える先生も一緒、ということはないと思うので)あくまで私の一体験として読んでいただきたいです。
授業の種類
<全員共通授業>
・Outils
・Production écrite
・Production écrite 2
・Compréhension écrite
・Compréhension orale
・Production orale
・Littérature
・Culture et société
<選択授業(2つ選ばないといけない)>
・Ethique de la science
・Entrée à l'université
・Histoire de l'art
・Théâtre
今回扱う授業は太字にしています。
太字じゃない授業について詳しく知りたい方は前回の記事をご覧ください。
選択授業ではEthique de la scienceとEntrée à l'université を取っていたので選択授業の中ではこの2つについて詳しく触れていきます。
Littérature
この授業ではフランスの現代文学や文学作品の表現技法について学びました。
日本でも学校で「比喩法」などを学ぶと思いますが、それのフランス語バージョンだと考えてもらえればわかりやすいと思います。
初めに表現技法について学んで、そのあとはさまざまな作品について「どういった表現が使われているのか」といったことを分析していく授業でした。
表現技法を踏まえながら読む面白さに気づいた授業でした。
テスト:中間テスト的なものでは、与えられたテキストの表現技法を見分けたり、これまで授業で習ったことについての知識を問われる問題が出ていた。
そして、期末試験はプレゼン。先生が提示した複数の短編小説の中から1つ選んで、その小説の作者、小説の内容、小説で使われている表現技法などについてペアで発表するというもの。
Culture et société
フランスの植民地時代の歴史やフェミニズム、リヨンの歴史、産業など多岐に渡るテーマを扱っていた授業でした。
テスト:プレゼンと筆記試験。
プレゼンでは先生が提示したテーマの中から一つ選んで発表する形。そして筆記試験(学期末)では、今まで授業で学んだことについて記述式で解答しなければいけない問題が出た。論述式で知識を問われる問題だった。
授業では大量の資料が使われ、覚えることも多かったので、試験の2週間?1週間?ぐらい前からまとめノートを作成して試験に準備。
どんな問題が出るかは当日まで分からなかったが、オレンジペンを使って年号や言葉の定義などについて暗記していたことが功を奏して、無事に答えられることができた。
Ethique de la science
この授業では「科学と倫理」について学びました。
クローンなどを作るときに起こる倫理的な問題についてプレゼンしたり、そのプレゼンを元にクラスでディスカッションしたりしました。
テスト:プレゼンと筆記試験。プレゼンはペアになって一つのテーマに関わる倫理問題について発表。筆記試験ではこれまでに習った知識やそれに基づいて自分の考えを展開させるようなものだった(と記憶してる)。
Entrée à l'université
大学、大学院に入学するための準備を行う授業。C1とC2クラス合同の授業でした。実際に先生が志望動機書を添削したり、模擬面接を行ったりしてくださいました。
これ以外にも、フランスの教育制度など(LicenceやMasterでなくても他の選択肢があること→Licence professionelleとか)について教えてくれました。
最初の授業で、先生がクラス全員の志望校を第3志望まで聞いていました。
それを元に、「この分野ならこの大学院も良いと思う」といったアドバイスも親身にしてくださいました。
この授業の先生が一番パッションを感じました。
また、リヨン2の語学学校の修了者でMasterに進学した人を呼んで下さることもありました。
当時は軽い気持ちでフランスへの進学を考えていましたが、この授業のおかげでかなり具体的に進学をイメージできるようになりました。
この授業は(大変でしたが)取ってよかった授業でした。
テスト:志望動機書の作成と模擬面接とプレゼン。
志望動機書は一校分を実際に書いて提出。模擬面接では「なぜこの大学?」「何を勉強したいの?」「なんであなたを選ばないといけない?」といったことを聞かれた(他にも色々聞かれた)。
プレゼンでは自分が大学・大学院で取り組みたいテーマについて発表。「卒論構想の発表」と言った方がイメージがつきやすいかもしれない。
当時はまだ具体的に取り組みたいテーマがなかったので、日本の大学で取り組んでいた卒論の内容を元にプレゼン。卒論の問いや構成について発表し、文献目録も(10冊ほど書いて)提出した。
Histoire de l'art
私はこの授業は選択しませんでした。
その名の通り、芸術の歴史について学ぶ授業だったそうです。
この授業は学校の外に出て実際に芸術作品や建築物を見ることが多かったようです。試験は知識が問われるものだったと、この授業を受けた友人から聞きました。
Théâtre
選択してない授業。
どうやら授業中に実際に役になりきって演劇をするようでした。
以上がリヨン2での授業でした。
①の記事でも触れましたが、リヨン2のCIEFではDUEF(Diplôme Universitaire d'Etudes Françaises)が発行されているため、欠席やテストの点数に厳しいです。
そして、私は(特にB2クラスにいるときは)ついていくのに必死でした。B2の学期初めは分からなさすぎてかなり落ち込んでましたし、こんな私でもテストをパスできるのかととても不安でした。
C1クラスになってからは、なんとなく要領をつかんでいたのですが、それでも不安はなくならなかったです。
最終的に無事試験に合格してDUEFをゲットできました。合格したときはホッとしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私の体験談が誰かのお役に立てれば幸いです。
①はこちらから読めます↓
ではでは。
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