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ステーションからシティへ、イーロンが考えるXの未来とは。

10月28日、イーロンマスクがX(旧Twitter)に関して、「次の一年間で本格的な出会い系アプリになる」と発言したそうだ。

また、twitterは2月にはAPIの無料提供をやめ、有料のAPIを提供している。これにより、雀魂はもうすぐtwitterとの連携をやめるそうだ。
同じく、いくつものサービスがtwitterを個人情報と紐づけるのをやめている。

私がtwitterの変化で一番悲しいと感じるのは読書メーターだろうか。
現在、読書メーターはアカウントの登録に関しては、twitterと紐づけることができるが、読書メーターで読んだ記録をつけた時に、twitterに同時投稿する機能ができなくなり、8月には完全にその機能がなくなってしまった。

これにより、現在ではtwitterに読んだことをつぶやくようになった。

twitterの現在の変化、これから起きうる変化を鑑みると、私はtwiiterはソーシャルステーションでなく、ソーシャルシティになろうとしているのではないかと考えている。

現在のtwitterの魅力はソーシャルステーションからくるものだと私は考えている。つまり、ネット空間での駅の役割を果たしているということだ。ユーザーは興味関心やユーザー同士のつながりをきっかけにニュースサイトや別のソーシャルサービスへと移動している。

オンラインゲームの集合場所を決めるために、twitterでやりとりする。面白いyoutube動画を紹介し、興味を持ったユーザーは見に行く。こういった、情報と情報をつなぐ交通手段としてtwitterは大きな存在となっている。

しかし、イーロンにとってはこの流れが穴の空いたバケツのように見えているのかもしれない。ユーザーが移動しているのでなく、ユーザーがいなくなっているのだ、と。なんとかして、twitterから出れなくしたい。

twitterが駅であるなら、どうすればいいか。それは簡単で、駅の外に求められている機能を駅の中につくればいいのだ。
これが私が予想するシティ構想だ。

そう考えると、twitterの収益化や、有料ユーザーによる文字数制限の撤廃にも納得がいく。

私は横浜駅が肥大化して日本を飲み込む『横浜駅SF』という作品を思い出した。

そう考えれば、今後は投稿できる動画の長さも長くなるだろうし、スペースを基軸とした配信サービスも充実していくことだろう。amazonのように買い物ができるようになるし、twitter内でできるオンラインゲームも作られるかもしれない。

ただ、現時点ではtwitterはyoutubeではないし、amazonでもない。
今、イーロンマスクがやっていることは宿泊施設もレストランもない駅が、駅としての役割を放棄しているようにしか見えない。そうなれば、駅として利用しなくなるのは自明のことだ。

当記事はイーロンマスクが自身の夢物語から目覚めることを望んでいる。


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