イリュージョンの終わりとその影響
2023年7月14日。
3Dゲーム制作会社、イリュージョンが、公式Twitterアカウントにて活動終了を発表した。
これにより、今までイリュージョンから発売されていたゲームは、イリュージョンのオンラインサイトだけでなく、dlsite、FANZAにおいても、販売を順次終了していくことが明らかになりました。
突然の発表、これにはテキストゲーム批評vtuber餅月ひまり、dlsiteのマスコットキャラのデザインを手がけたイラストレーター、かにかま氏、VRゲームでネタを投稿するyoutuber、hisabilly氏など、その界隈の有名人たちが反応した。
これには私もショックを受けた。
イリュージョンは人工少女3の時から、出ているゲームをいくつか購入してきた。
早い段階で、3Dによる叡智の追及をはじめ、数多くのゲームを販売した。それらは実用性の高いもの、クリエイターの創造性を刺激した自由さのあるものも多かった一方、制約が強すぎたり、ソフトの要求するPCスペックが高すぎるもの。グラフィックにこだわったわりにはシステム面やゲーム性でで致命的な欠陥を抱えているものもあった。
それでも、新しい技術を取り入れた大人向けのエンタメを追求していくその紳士さに、未来を感じ、投資のつもりもかねて新作のゲームのチェックと購入は欠かせなかった。
VR彼女という、VR空間での女性との交流を主としたゲームを早い段階で、かなりのクオリティのあるものを制作した挑戦心。その先に見据えていたであろう未来を観たかった。
人工少女、AI少女からつらなる、人工的な少女との交流。
これは今後、AIの発展により可能とされる未来として近づいている。
イリュージョンが目指したゲームを再現できるであろう技術がこれから芽生えるところだった。その直前となっての終わりは残念で仕方がない。
そこから分岐したコイカツ、ハニーセレクト等のキャラクタークリエイトに特化した大人向けの恋愛シュミレーションゲームの発展は、多くの人々に望まれてきたもので、アップデート版の販売が長期的に続くような商業的仕組みが作られてほしかった。
迷走しがちだが、ハマればデカいストーリーのある3Dゲームの製作もまたやってほしかったと思っている。
こうなってくると、イリュージョンが挑戦していたジャンルを引き継いでいるVR会社はカスタムオーダーメイドのKISSと恋来い温泉物語のApricot Heartとなる。また、dlsiteではVRを使ったこれらのジャンルのゲームが出はじめている。
また、少し気になることがある。KISSが8/19にゆかりのあるメイリッシュで、ニコニコ生放送を行う予定だ。ちょうど、イリュージョンが活動終了する次の日に、3日前から告知を行っていたのは偶然だろうか。
この業界の今後にまだまだ目が離せない。
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