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日々のことから

秋が深まってきましたね。大分宇佐の山々も、奈良の若草山も紅葉で彩り豊かです。夕暮れも早くなって、冬がもう、すぐそこまで来ているように感じます。11月は私にとって黄ゆずが熟するとてもわくわくする時期でもあります。
先週から始めたこの「よしえ食堂ができるまで」、今日はこのところの日々のことを、まずはお話しようと思います。

3拠点生活はじまる
現在私は、福岡と奈良に住まいがあり、大分宇佐の生活工房とうがらしと奈良市内の中川政七商店の本社とを行ったり来たりする3拠点生活を送っています。福岡での生活は20年以上になります。本当に住み心地がよくてここに定住するとは思ってもみませんでした。奈良での生活は去年2019年9月に移住をして1年が過ぎました。振り返ってみると、この1年は激動の日々でした。
急な移住だったので、大分での仕事も続けながら、奈良での生活基盤を作っていくという、流れの中で3拠点生活になりました。奈良は修学旅行以来といっていいくらいの新天地でしたが、私の住む奈良町のまわりは、東大寺や春日大社、興福寺があって、若草山も望めます。街のにぎわいもよくて、とてもなじみがいいものでした。新しいことに挑戦する日々はとても楽しいものです。

母という存在

そんな折、1月初めに母が急逝。亡くなる数日前も元気でお正月を一緒に過ごし、前日も私の子どもたちと電話で話をして、当日は、いつも通り美容院に行ってその帰りにあっけなく亡くなるという最期でした。奈良に行くことを喜んで送り出してくれた母ですが、老いていく母が気になり、奈良と大分の往復の折には必ず顔を見に行っていたのですが、私に「そんなに無理をして来なくてもいいよ。」と私を心配してくれていたのを思い出します。
よしえ食堂に思いを馳せるたびに、「母なら、なんていうんだろう」と自問自答するたびに、答えてくれる存在がいないということは、何とも心もとないものだと感じています。
私のなかに息づく母の教えや思いも、あわせて体現していくことになるのだと思いますが、
母のことはまたいつかお話したいと思います。

大切なこと
そんな日々がコロナ禍でいろいろなことを変えていきました。在宅勤務やオンラインでのリモートワークができるようになるなんて、まさか思ってもみませんでした。私にとって家族と福岡で一緒に過ごして食卓を囲むという日々も、本当に久しぶりでした。
私には3人の大学生の子どもがいます。大学もオンライン講義ということで、うちで一緒に過ごすことが増えました。子どもたちが幼稚園、小学校、中学校、高校と、毎日のようにお弁当を作っては持たせて、朝ごはんに夕ごはんにと追われていたころには、苦行にしか思えなかったのものが、食べてくれる家族がいることの有難みをあらためて感じました。
「食べることは生きること」「食べることは楽しいこと」母の口ぐせを思い出します。料理は苦手、苦行、そんな私が、コロナ禍のおかげで食のありがたさ、楽しさ、食べてもらえるしあわせを改めて感じることができたことが、まさに今の日々に活きています。
私の食への思いは、これから丁寧にお伝えしていきたいと思っていますよ。。

宇佐と奈良を繋ぐ
そんなコロナ禍が少し落ちついて行ったり来たりの日々は、私にとっては案外、居心地のいいものです。車の窓に映る山の風景の色あい、夕焼け、空の青さの移り変わりは、私を元気にしてくれます。実は今日は、フェリーに車ごと乗って瀬戸内海を渡っています。対岸に見える灯りがとても心を穏やかにしてくれます。
実は、私が奈良に移住しようと思ったきっかけの中に、宇佐市と奈良市が友好都市であるということもありました。疫病退散で大仏建立の話が持ち上がった時に、奈良から御遣いが来て宇佐神宮の八幡神が託宣を出して黄金をあつめて、建立できたといわれています。(これもまたいつか詳しく)フェリーで瀬戸内の島々を眺めながら揺られていると、そんな1300年前の先人もこうして海を渡っていたのかと思いを馳せると、タイムスリップしたような不思議な気持ちになります。

ご縁をいただいて、奈良と宇佐と、福岡を行ったり来たりしながら、食で繋いでいく。そんな思いで、私の幼少期から振り返ってみようと思っています。こうご期待です。
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