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ヤギとの暮らし=サシバエとの闘い

広瀬浩二

サシバエという虫をご存知でしょうか?
見た目は普通のハエと全く変わりませんが、口が針のようになっていて馬や牛、ヤギなどの家畜の血を吸います。未だに決定的な駆除方法が見つかっていないため世界中の家畜飼いの悩みの種となっています。
神山町は夏場は高温多湿なので、6月から10月くらいまではヤギたちはサシバエに悩まされます。

青い粘着シートは張り付いた黒い点々がサシバエ

私自身も搾乳の時に全身をサシバエに刺されますが、なんとも耐え難い不快な痛さです。主に乳房や足の関節の皮膚の薄い部分を狙い、集中的に刺されると皮膚が破れ肉が剥き出しになる事もあります。

足を集中的に刺されたヒツジ。
肉が剥き出しになっていました。

今までに試したサシバエ、アブ対策を一覧にまとめました。(※殺虫剤は基本使わないので除外)

ペット用虫除けスプレー→
❌ 全く効果なし。壁掛け式の虫除けグッズも無意味でした。

蚊取り線香・ハエ取り線香→
❌ 蚊には絶大な効果がありますが、サシバエには無力です。

ミントを小屋周りに栽培→
❌ 全く効果なし。ローズゼラニウム等高価なハーブもお金の無駄でした。クローブ等を使った防虫スプレーも効果なし。ハーブ類はだいたいおまじない程度と思った方が良いです。

JRAが使っているという自然由来の防虫スプレー❌ 高価なのに驚くほど効果なし。

ハエたたき→
⭕️ 環境に優しく、確実な殺傷能力があります。死骸はアリたちの食糧に。

石灰の散布、ホウ酸の埋め込み→
効果のほどは判断できませんが、防疫を兼ねて毎年散布しています。

ハッカ油+サラダ油→
⭕️ 刺されやすい足や乳房、背中などに塗っておくとしばらくハエやアブが寄ってきません。サラダ油を混ぜる事で忌避効果が1時間ほど長持ちします。体がベトベトになるのが欠点です。

蚊帳→
❌ ヤギたちに一瞬で破壊されました。

ハエ取りリボン、ポットン式トラップ→
❌ これらは誘引剤がイエバエ用なので、サシバエは全く取れません。

サシバエに特化した誘引剤入りの粘着トラップ
⭕️ 数時間で何100匹ものサシバエの捕獲が可能。繁殖期前に卵を抱えたハエを退治すると劇的に数を減らす事ができます。低い場所に設置する必要があるのでヤギにイタズラされる欠点があります。

オニヤンマくん→
❌ トンボの形をした虫除け。冗談グッズのレベルです。

電撃殺虫ラケット→
❌ 虫が取れないばかりか危険です。絶対買ってはいけません。

小屋周りのまめな除草→
⭕️ サシバエは長く飛べないので近くの雑草の裏で休んで夕方まで待機しています。除草することでハエの休憩場所を無くします。

他にも色々ありますが、とりあえず思いつくまま列挙しました。現在は石灰の散布、ハッカ油+サラダ油、粘着トラップの併用でサシバエの数は年々減少しています。

全く効果のないオニヤンマくん

サシバエの基礎知識


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