なぜヤギと暮らすのか?
地元の中学生の皆さんが授業の一環で
ヤギたちを見学に来てくれました。
この日は雨とたまちゃんのスリスリに邪魔されて
きちんとお話が出来なかったので😓
この場で改めて質問に答えたいと思います。
《なぜヤギを飼っているのですか?》
ヤギはヒウジやセイタカアワダチソウなど農家さんを困らせる雑草を食べ、美味しいミルクを出してくれて、さらにフンは畑の堆肥になります。全く無駄のない完全な循環です。何よりヤギがのんびりと草を食んでいる姿は人を癒す景観を作ります。
私は鳴門市の出身ですが、自分が子どもの頃はあちこちでヤギが飼われ、ミルクを自給する所もありました。なのでいずれ歳を取ったらヤギと暮らしたいと思っていました。神山町でも昔はどこの家にもヤギがいたそうで、ヤギの乳で育ったという方も多くいらっしゃいます。動物との暮らしは特別な事ではなく、人間としてごく普通の営みなんです。
《飼っていて大変な事はありますか?》
ヤギに限らずですが、動物は毎日お腹が空きますし、フンをしますので1日もお世話を休む事が出来ません。旅行に行くのも難しくなります。
ヤギは胃袋が4つある動物で、犬や猫と体の構造が違うので専門的な飼育の知識が必要です。飼う前に勉強をしていないと、すぐに病気になったり怪我をしたり死んでしまったりします。特に神山町は夏は高温多湿で雨が多く、冬は寒いので家畜飼育に向かない環境です。吸血虫対策や防寒の為にしっかりした作りの小屋も必要になります。
徳島は残念ながら犬や猫の殺処分数が日本で5番目に多い県です。もし動物と関わる時は必ず事前に充分な知識を付けて、途中で飼育放棄することなく自然に命が終わるまで、責任を持って飼ってもらえると嬉しいです。
※ 写真の投稿はご本人の許可をいただきました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?